「自分の意志」を信じすぎるのはシンドイ メンドー臭がり屋の横尾忠則がつらぬく“受け身”な生き方

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 僕の座右の書は貝原益軒の『養生訓』です。『養生訓』は病気になってから養生すると手遅れになることがあるので、病気になる前に早めに養生しなさい、と生活レベルでの養生を説いた江戸時代の医学書です。

 僕は病気でもないのに身体の一部に小さな異変を感じただけで、病院に飛んで行きます。僕の病院好きを「趣味」だという人がいますが、このことは病気になる前に養生をするという『養生訓』の実践なのです。こんなに注意をしていても病気になることもありますが、たとえなったとしても僕の場合は早期発見ということで何度も救われています。...

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