「オコエ」電撃退団の衝撃…元「巨人4番打者」が明かしていた“抜群の才能”が開花しない“3つの決定的な理由”
デイリー新潮は11月28日、「巨人『オコエ瑠偉』練習方針をめぐり阿部監督と確執か 秋季キャンプから姿を消しファンイベントも欠席で“行方不明”」との記事を配信した。それから数時間後に、巨人はオコエ瑠偉(28)を自由契約にすると発表。この日は巨人の納会が熱海後楽園ホテルで行われており、現地で阿部慎之助監督が報道陣の取材に応じた。
***
【写真6枚】笑顔で“反社”と…オコエが巨人に来たばかりの23年1月に発覚した「ヤバすぎる宴会写真」
阿部監督は「新しいところが決まったらまた連絡をくれというのも僕からしっかり伝えられました」と報道陣の前で“円満退団”を強調した。
さらにオコエも巨人を通じてコメントを発表した。それによると「シーズン終了後から球団と話し合い、最終的に海外野球含めた他チームへの挑戦ということを認めていただきました」という。
ここで思い出すのは、オコエが2016年から22年まで楽天に在籍していたことだ。その時にも素行が問題視されたり、首脳陣との不仲が報じられたりしたことをご記憶の方もいらっしゃるだろう。
今回、巨人を自由契約になったことに、ある種の既視感を覚えた野球ファンも少なくないのではないか。
デイリー新潮は2021年3月、「楽天『オコエ』の才能が開花しない3つの理由 野球評論家が移籍を勧める球団名は?」の記事を配信した。
オコエは2020年の契約更改では200万円減の1000万円で更新。当時はGM兼監督だった石井一久氏が「自己評価が少し高い感じはする。死に物狂いでやってほしい」と厳しく叱咤してスポーツ紙が大きく報じていた。
オコエはプロ野球選手として才能を開花できないことだけでなく、奇抜な髪型や服装、さらに年収には不釣り合いな高級車を乗り回すことから、悪い意味で注目を集めていた。
「バットで批判を跳ね返していない」
楽天時代もオコエは“四面楚歌”という状況に陥っていたことが分かる。そんなオコエをどう評価するか、先述のデイリー新潮の記事では、野球解説者の広澤克実氏に取材を依頼している。すると広澤氏は髪型や年収の使い道で批判するのは間違っていると反論する。
「オコエくんの評判として聞こえてくるのは、車とか髪型を問題視する話題が大半です。中には、それを才能が開花しない原因に結びつける人もいます。とは言え、プロ野球選手なのですから、高級車に乗るのも、変わった髪型をするのも、何でも自由にやればいいと思います。結局のところオコエくんは『バットで批判を跳ね返していない』のです」
広澤氏は1995年、ヤクルトから巨人へFA移籍した。その時、93年に入団した松井秀喜氏(46)は“遅刻魔”として知られていたという。
「新人の頃、彼は“時間にルーズだとプロ選手として大成しない”と言われていたこともあったようです。ところが松井は、1軍でホームランを量産しました。こうなると誰も何も言いません。いつしか松井が遅刻すると『罰金10万円な』とネタにして笑われるようになりました」
オコエが楽天で1軍レギュラーの座を獲得し、打率3割、盗塁30、ホームラン30本を記録していたら、外車に乗ろうが、モヒカンにしようが批判されることはなかった。そして、それは巨人でも同じだったはずだ。
[1/3ページ]


