「おじいさんになった」秋篠宮さま誕生日会見 「フェイク画像」「二次創作」へのご心配も口にされて
「そこは非常に難しい」
《SNSは、情報を瞬時に広めることもできますし、使う人々が、双方向で迅速にコミュニケーションを取れるというメリットがありますが、一方では、誹謗中傷などによる悲しい出来事も起こっています。その両面があると思います。その上で、今、質問にありましたように、プライバシーの問題というのも出てくると思います。先ほどの事例で言いますと、飛行機の中で休んでいる写真がSNSで広がるというわけですけれども、そこに写っていた一人の人間の中に公的な立場と、それから個人、去年、私が話した言葉で言うと生身の人間ですね、両方が一つになっています。それを分離するというのはなかなか難しいことだと思いますが、少し前の時代、今も続いているわけですけれども、テレビ、新聞や放送などのマスメディアの時代であれば、もしかすると、それはいろいろなところに広がらないようにできたかもしれないですね、話し合いをすると。ただ、今のSNSの時代では、それが非常に難しいことだと思います。とにかく、誰でも写真を撮る、画像を撮れて、誰でもが拡散できるわけですから。そこは非常に難しいと思います》
民間人材の登用も
芸能人など一般的な”有名人”ならば「移動中はプライベートなんだから勝手に撮影するな」と言えるところなのだが、完全な公人というお立場を考えれば、そんな物言いもできない。「非常に難しい」という表現から、秋篠宮さまの苦悩が見えてくる。
もちろんこれもまた、小室さん夫妻のお立場と同様、宮内庁が何らかの形できちんと定義づけなど対応を求められる領域だ。
「SNSを中心に宮内庁内にもあらゆる対策が後手に回っているという指摘があり、民間も含めてもっと戦略的に人材を登用した方がよいのではないかとの意見もあります。実際そのような進言もしているようですが、なかなか進んでいないのが現状です。秋篠宮さまのご判断しだいかとは思いますが」(同)
秋篠宮さまは関連して次のようにも述べられている。
フェイク情報のターゲットにも
《SNSに、今度は全く別の進化を遂げてきたAIが一緒になるというのが、現在の状況だと思います。そうすると、単に先ほどのような画像が外に出ていくだけでなくて、フェイク画像や二次創作画像などが拡散することもあり得て、新聞や放送などのマスメディアの時代とは大きく環境が異なってきているように思います。SNSにAIがくっ付いた状態で、これが今後どうなるかというのは、恐らく誰も分からないのだと思います。5年先のことではないですよね、1年先でも分からないというのが現状だと思います。今後どうなっていくか分からないというのもSNSの一つの課題ではないかと思います。情報テクノロジーが発達して、著しく、絶えず変化するメディア環境にあって、SNSをその中に位置付けて、その可能性であったり、課題であったりを捉えるという、ものの見方と言いますかね、そういうことも必要になってくるのではないかと思います》
「寝顔の投稿」くらいならば可愛いもので、そのうち皇室の画像や映像を用いたフェイク情報が流れることも十分ありえる。秋篠宮さまはこうした点も視野に入れているのだろう。その際には、小室さん夫妻もまた「題材」になりかねない。
この先見性や問題意識を宮内庁も共有して、危機感を持って対応することが求められるのは言うまでもない。
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