「おじいさんになった」秋篠宮さま誕生日会見 「フェイク画像」「二次創作」へのご心配も口にされて
小室さん夫妻という存在を
このバタバタ感、あるいはイレギュラーな対応は、小室さん夫妻という存在をどう位置付けるかが、定まっていないことに起因すると言えるだろう。
「当時の発表というか、妊娠の時点で発表するか否かも含めてさまざまな議論がありました。小室さん夫妻は皇族ではなく公務もなく、税金も支出されておらずあくまでも私人である、という原則論で言えば、発表の必要はないですし、宮内庁も一切関知しない、とすることもできたでしょう。
しかし、眞子さんは元内親王で、天皇陛下の姪、悠仁さまの姉という立場は一切変わっていません。皇室をめぐる世論の大きな関心の対象でもあり、その点では公的な存在とみなしうる。単純に、皇籍離脱したから純粋な私人だというのもかなり無理があるのです。圭さんはその夫ですから、夫妻はデリケートな存在でした」(同)
報道より前に発表すれば、皇族じゃないのに公表するのはおかしい、勘違いだ! などといった指摘が起きかねず、逆に発表しないままであれば隠ぺいしている! といった批判が渦巻きかねない。どちらに転んでも国民を納得させられる説明力がかなり高いレベルで問われるテーマだった。
ではどうすれば良かったのか。
あまりにもそっけなさ過ぎた
「発表内容があまりにもそっけなさ過ぎたという点において、結果的に失敗だったと総括されています。たとえば宮内庁は出産の情報を公開するにあたり、“プライバシー尊重のため出産後に当事者の同意を得て最小限の発表を行った”程度の文言を添えるだけで、国民の反応はいくらか違ったはずだと言われていますね」(同)
新聞やテレビなど宮内庁記者クラブ加盟社経由の情報のみが皇室関連の情報共有や議論の場として限られていた時代ならば、宮内庁の対応もシンプルで良かった。公式発表にツッコミを入れるのはせいぜい週刊誌くらいだったからだ。
しかし、SNSをはじめネット上での情報拡散や議論が日常となっている現在、従来通りの対応では不十分になっている。このことは小室さん夫妻の結婚前から宮内庁も身に染みているのは間違いない。
今回の会見では、記者から《SNSを巡っては個人のプライバシーが問題になっています。ブラジルヘの公式訪問中には、機内で佳子さまがお休みになっているご様子がSNSに投稿されることもありました。殿下はSNSの持つ課題についてどうお考えですか》といった質問もあった。
この点について、秋篠宮さまはかなり詳しくお考えを述べられている。
[2/3ページ]

