「今田美桜のCM出演料3億円を支払え!」 所属事務所が訴えられていた 「『あんぱん』のヒロインに決定した頃から支払いが滞るように」
「CM出演料の3割を支払う」という契約
この時、対価(報酬)として「今田のCM出演料の3割を田辺音楽出版に支払う」との取り決めが交わされ、翌18年には契約書も作成されたという。
テレビ番組やドラマ、映画出演時の報酬を受け取らない内容となったのは、
「S氏などの働きかけによって取ってきた仕事のすべてに対価を求めると、まだ経営体力が脆弱(ぜいじゃく)だったコンテンツ社にとって重い負担となることは目に見えていたからです。田辺側としては“自分たちの営業努力でテレビなどへの露出が増えれば、自然とCMオファーへとつながる。対価はその時になってから受け取ればいい”と、ある種の成功報酬のような形を取ったそうです」(前出のプロダクション経営者)
業務提携の成果はすぐに現れる。S氏の尽力によって17年、今田は篠原涼子主演の月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)に出演。翌年には出世作となった「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)で主要キャストの一人を務めた。
「“新興の小さな事務所のタレントがなぜ?”と不思議に思う関係者も」
その後も、19年放送の「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ(テレ朝系)や、20年放送の「半沢直樹」シリーズ(TBS系)といった話題作に立て続けに出演し、彼女の知名度は急上昇していく。
「いずれもS氏や田辺音楽出版のプッシュによって獲得した仕事だったといいます。実は代表作となった『あんぱん』でも、裏方としての貢献がありました。今田はオーディションによって、漫画家で絵本作家のやなせたかし氏(享年94)の妻・暢役を勝ち取りましたが、そこに至る交渉などの役割をS氏が担っていたそうです」(前出のプロダクション経営者)
業界内でも、コンテンツ社と田辺音楽出版の協力関係は広く知られていたと話すのは、独立系の大手芸能プロの幹部だ。
「トントン拍子に売れていく彼女の姿を見て、“新興の小さな事務所のタレントがなぜ?”と不思議に思う関係者は少なくありませんでした。けれどケイダッシュグループがサポートしていると分かり、多くの人が納得したのです。中でもS氏のキャスティング力には定評があったので、“彼女はもっと伸びる”と、ネクストブレイク候補の一人と目されるようになりました」
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