紅白、「K-POP枠」半減 裏で「チケット2万円」公演で荒稼ぎ…NHKのしたたかな新戦略
計3組が出場
NHKが先週、年末恒例の「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手を正式に発表した。紅組と白組合わせて37組、企画2組、計39組が名を連ねたが、例年、賛否両論が飛び交うK-POP勢は紅組がILLIT、aespaの2組、白組は&TEAMの計3組となった。
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前年はTOMORROW X TOGETHER、ILLIT、TWICE、LE SSERAFIMの4組に加え、吉本興業と韓国CJENMの合弁会社LAPONE所属のJO1、ME:Iの2組を合わせると6組だったため、今年は半減したかっこうだ。
放送ライターが振り返る。
「K-POPが半減したのは、紅組では今年大ブレイクした7人組ガールズグループ・HANAとそのプロデューサーを務めるラッパーでシンガーのちゃんみなが“初当選”したことと、白組では5人組ボーイズグループ・M!LK(ミルク)が滑り込んだことが大きいですね。HANAがまだデビューして半年もたっていないのに対し、M!LKはデビュー10周年にして初の紅白。テレビ局による旧ジャニーズ系への忖度の犠牲者でしたが、やっと念願がかないました」
他にも紅組にはカラフルな衣装でバズっているCANDY TUNEとFRUITS ZIPPERも起用されるなど、NHKが若年層の取り込みに躍起になっていることが分かる布陣となった。
そもそも、ILLIT、aespa、&TEAMを何と読むのか、分かる視聴者は多くはあるまい。順にアイリット、エスパ、エンティームと呼ばれている。
読み方も含めてシニア層には謎のアーティストなのだろうが、YouTubeのチャンネル登録者数は天文学的な数字だ。ILLITと&TEAMは、所属する韓国の大手芸能事務所が運営するYouTubeの「HYBE LABELS」から発表しており、チャンネル登録者数はなんと7900万人。aespaが作品をアップロードしている「SMTOWN」も3350万人とケタ違いでグローバルな人気を誇っている。
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