「国宝」を脅かすミステリー映画の本命「爆弾」が大ヒット…「佐藤二朗」の怪演が冴えわたる「戦慄の137分」で“映画賞レース”も波乱の予感

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無邪気な言葉遊び

 10月31日公開の山田裕貴(35)主演映画「爆弾」(永井聡監督)が、11月10日までで観客動員75万人、興行収入10億4900万円を突破した。

「このミステリーがすごい! 2023年版」(宝島社)で1位を獲得した呉勝浩氏の小説の映画化だが、「スズキタゴサク」と名乗る謎の中年男が、酔った勢いで自販機を壊して店員に暴行を働き、警察に連行されたことからスタートする。

 風采の上がらないこの男が「霊感が働く」と称し、都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告したところから物語は急展開する。...

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