金髪イメチェンで復帰の小島瑠璃子、時代遅れの「そつない優等生」から脱却できるか、復活への試練
強い意志を象徴
11月6日、タレントの小島瑠璃子が東京の中華人民共和国大使館で行われたドキュメンタリー映画「名無しの子」の完成披露試写会にゲストとして出席した。長期にわたって芸能活動を休止していた彼女が、公の場に姿を現すのは実に約2年半ぶりのことだった。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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かつては黒髪だった彼女が、金髪のサラサラヘアで登場したことも話題になっていた。その場で芸能活動復帰の理由について聞かれた彼女は、執筆業やバラエティ番組への出演に意欲を見せていた。
金髪という大胆なイメチェン姿で登場したのは、新たなスタートを切ろうとする彼女の強い意志を象徴しているようにも見えた。芸能界復帰の報告に対して、驚きや歓迎の声があがる一方で、「今さら戻ってきても居場所があるのか」といった批判的な意見もある。小島は再びタレントとして第一線で活躍することができるのか。
かつての彼女は、明るさと頭の回転の速さを武器にして、数多くの番組に引っ張りだこになっていた。情報番組からバラエティ、スポーツ番組まで幅広くこなす万能タレントであり、番組に合わせて的確なコメントをする力があった。選挙の開票特番ではプロの政治記者顔負けの質の高い取材とリポートを見せつけて、「こじるり無双」と呼ばれた。
しかし、人気がピークに達していた頃に拠点を中国に移すという選択をして、大手事務所を離れてしまったことで、日本の芸能界との距離が一気に開いた。異国の地で新しいキャリアを模索する姿勢は挑戦的だったが、テレビの世界では「いったん消えた人」という印象を残してしまった。活動休止期間が長くなると、視聴者の記憶の中で存在感が薄れてしまうだけでなく、業界内のポジションもほかのタレントに取って代わられてしまう。
彼女がいなくなっていた2年半の間に、女性タレントを取り巻く環境は大きく変わった。バラエティ界では、アーティストの「あの」のような若い世代の新しいスターが次々と登場して、人々の価値観も更新された。
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