金髪イメチェンで復帰の小島瑠璃子、時代遅れの「そつない優等生」から脱却できるか、復活への試練

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再構築された自分像

 自分の内面を臆せずに語り、弱みを見せることが魅力になる時代に、かつての小島のような「そつない優等生キャラ」はやや時代遅れになっている。彼女が再び注目されるためには、過去のキャラクターを引きずるのではなく、新しい自分を提示する必要がある。

 今回、彼女が金髪というビジュアルで登場したのは、これまでの優等生的なイメージを破り、新しいキャラクターを打ち出す意思表示ではあるのだろう。しかし、そこで新たにどういう側面を見せていくのかというのは難しい問題である。

 なぜなら、今の小島にはややネガティブな印象もついて回っているからだ。過去には人気漫画家との交際を報じられ、略奪愛ではないかと疑われた。結婚した実業家の男性との関係についても、交際当初は相手が別の女性と婚姻中だったとも言われていた。これらの略奪愛疑惑により、彼女のイメージは悪くなっていた。

 それに加えて、事務所を退社してまで中国留学を目指したのに、コロナ禍で留学が延期になり、直後に結婚と出産をして日本にとどまるなど、ちぐはぐな行動も目立った。さらに、2025年2月には夫が亡くなるという不幸なアクシデントもあった。何かと歯車が噛み合わない状態が続き、苦境に追い込まれている。

 ただ、現在の彼女は一児の母であり、中国語も堪能である。母親であるということも、中国語が使えるということも、女性タレントとしては強みになる。さらに言えば、ここ数年の彼女の人生経験は独特のものであり、それを乗り越えたからこそ語れることはたくさんあるはずだ。

 人々の好奇の目にさらされる芸能人の人生は、それ自体が1つの物語のようなものだ。それが浮き沈みの激しい魅力的なストーリーであれば、多くの人を惹きつけることになる。小島が自身の経験を学びとして、再構築された自分像を提示することができれば、復活劇そのものが魅力的なドラマとなり、再び日の当たる場所に返り咲くことができるのではないか。

ラリー遠田(らりー・とおだ)
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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