「顔があざといから嫌い」壮絶いじめを乗り越えた22歳・女優が誓う「絶対したくないこと」
普段通り「あ、おはよう」
高校に進学しても、心ない言葉は続いた。入学してすぐ、自身の顔立ちを理由に「顔があざといから、こいつは嫌いだ」と言われた。
高校3年生の頃、配信アプリの「モデルコンテスト」に参加した際には、匿名で「こんなことやって何になりたいんですか」「自分のこと可愛いと思っているんですか」といった心ないコメントを書き込まれたこともある。
こうした意地悪をされても、次の日には「あ、おはよう」と普段通りに話しかけたという。「あまり気にしないようにしていたので普通に接していました」。ただ、家族には心配させたくない一心で、こうしたつらい出来事を一切話さず、明るく振る舞い続けた。この経験が、結果的に「人に何を言われても気にしない」という強いメンタルを養ったのかもしれない。
高校卒業後は芸能界入りを目指し、オーディションを100回以上受け、落ち続けた。それでも、落ち込まず、「受かるまでやり続けてやる」という強い意地を持っていられたのは、中学、高校時代のつらい経験を乗り越えてきたことが大きいのだろう。乗り越えているからこそ、そんな過去の経験を笑顔で語ることができる。
インタビューの最後、「自分は絶対人を傷つけることはしたくないし、傷つくようなことは言いたくないんです」と力強く、語った。そうした思いが強すぎるあまり、相手を気遣う言葉を選ぼうとして、かえって本心が伝わりにくくなることもあるという。その繊細な優しさも、大きな魅力だ。
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第1回【100回以上オーディション落選も「心は折れなかった」 美容師免許を持つ22歳が女優になれた理由】では、山本が100回以上のオーディションを受けて芸能界入りした経緯について語っている。
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