黒木華に続き京都造形大卒の俳優が次々活躍、相変わらずの日芸に明大文学部も注目

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京都造形大出身は「演技に深みがある」

 黒木以下の俳優を順に見ていこう。トップバッターの大西礼芳(29)に関しては、デイリースポーツが17年10月に以下のような記事を掲載している。見出しをご紹介するが、それだけで彼女の売れっ子ぶりが伝わってくる。(註:引用にあたってはデイリー新潮表記法に合わせた。以下同)

「〈直ゲキッ!! インタビュー〉大西礼芳(あやか)Going My Way 『真田丸』『ごめん、愛してる』など話題作に次々出演 映画『ナラタージュ』で有村架純の親友役熱演」

 18年12月には朝日新聞が劇評「Bunkamura『民衆の敵』 反語の力、イプセン喜劇」(演劇評論家・山本健一氏)を掲載。《安蘭けいと大西礼芳が医師への愛情を深く演じる》と演技が評価された。まさに注目株と言える。

 土村芳(28)は19年3月、読売新聞が「[出番です!]土村芳(3)二つのドラマ 同時は初めて」の記事を掲載した。こちらは冒頭部分を引用させていただく。

《1月から、日本テレビ系ドラマ「3年A組 今から皆さんは、人質です」(日曜・夜10:30)に、主人公の教師・柊(ひいらぎ)の元恋人・相楽文香役で出演しています。NHKの「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」も放送中で、同時に二つのドラマに出演するのは初めて。不安でしたが、撮影現場では、それぞれの雰囲気に染まるので、自然と切り替えられました。役柄がまったく違うのも良かったのかもしれません》

 土居志央梨(27)は18年に公開された映画「リバーズ・エッジ」[監督:行定勲(51) ・配給:キノフィルムズ/木下グループ]で注目を集めた。さらに今年は舞台「グレーテルとヘンゼル」で主演に抜擢され、グレーテル役を熱演。読売新聞や共同通信が評価する記事を掲載・配信した。

 最後は“黒一点”である上川周作(26)。彼の名前に心当たりのない向きでも、18年に放送された連続テレビ小説「まんぷく」(NHK総合)で、要潤(38)が演じた画家「香田忠彦」の弟子を演じた俳優と説明すれば、頭に閃く方もおられるだろう。松尾スズキ(56)が主催する劇団「大人計画」所属だ。

「すでに全員が退職していますが、京都造形芸術大学には映画監督で、女優の高橋恵子さん(64)の夫である高橋伴明さん(70)が映画学科長、劇団『第三エロチカ』を結成した川村毅さん(59)が舞台芸術学科の教授を務めていました。さらに芥川賞作家の辻仁成さん(60)も教授、タレントの松尾貴史さん(59)が客員教授というように、当時の学生は豪華な教授陣に鍛えられたのです。そのせいか、率直に言って日芸OBより京都造形OBの役者さんのほうが、演技に深みがある気がしますね」(同・関係者)

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