100回以上オーディション落選も「心は折れなかった」 美容師免許を持つ22歳が女優になれた理由
「受かるまでやる」
高校卒業後から約3年間応募を続けたが、そのほとんどが書類選考で落選した。「プロに撮ってもらった写真ではなく、自分で自撮りした写真で応募することが多かったため、書類で落ちることが多かった」と振り返る。
アイドルのオーディションでは「ダンスが壊滅的に下手」で落とされた。時折、大きいオーディションで3次審査や最終審査まで進むこともあったが、「受かった子たちを見ると、いや、これは落ちるわって思ったりもした」という。
福岡や大阪のオーディションには、自腹で交通費を払って受け続けた。家族の反応は「またやってんのね」。それでも最終審査まで進むと「頑張っておいで」と応援してくれた。
100以上のオーディションに落ち続けて、悔しくなかったのか。
「後半はもう落ちる悔しさよりも受かるまでやり続けてやるみたいな感じです。意地みたいなのが、最後半分ぐらいはありました。どうしてもやっぱり芸能活動をしたいっていう強い思いがあったんです」
なぜ、心が折れなかったのか。その背景には、中高時代の壮絶な経験があった。過去の辛い経験に比べれば、オーディション落選は乗り越えられる試練だったようだ。
オーディションを受け続けた3年目、現在所属する事務所のオーディションを見つけ、「これにかける」と決意する。応募の締め切りまで2か月間、本気でダイエットに取り組み、「体重を2、3キロくらい落としてから、自撮りで写真を撮り、直前に送りました」
書類選考を通過し、面接へと進む。約3年間で100回以上のオーディションを受け続けた経験は、大きな糧となっていた。
「知らない方たちの前に出て自己紹介や自己PRすることには、ちょっとずつ慣れていっていました。最後はあまり緊張することはなかったですね」
そのオーディションで特別賞を受賞。そのまま事務所に所属し、芸能活動が始まった。脇役ながら次々にドラマへの出演を果たす。共演した1歳上の先輩女優からは「堂々としているね」「子役からやっているのかと思った」と言われたという。
上京から1年半。現在は共演者や同じ事務所の仲間たちと交流しながら、東京での生活にも徐々に慣れてきた様子だ。目標を聞くと、こう答えた。
「一番の目標は女優として大成することでありながら、今はバラエティー番組にも少しずつ出させていただいています。いろんな方面で活躍して、『山本かりん』という名前をたくさんの人に知っていただけるように、まずは頑張りたいですね」
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第2回【「顔があざといから嫌い」壮絶いじめを乗り越えた22歳・女優が誓う「絶対したくないこと」】では、山本が中学、高校時代に受けたいじめなどについて語っている。















