独立発表「唐沢寿明」62歳で“当たり役” 「さほど期待されていなかった」主演ドラマが好調なワケ

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 俳優の唐沢寿明(62)が思わぬところで、好調ぶりを発揮している。下馬評が低かった、金曜夜9時の連続ドラマ「コーチ」(テレビ東京系)での“怪演”が、当たり役となったのだ。還暦を過ぎてまた脂が乗ってきた彼は、撮影現場で大御所らしからぬ気さくな発言を連発しているという。

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現場の雰囲気は「すこぶるいい」

「今期は、どのドラマの視聴率が良いのかな?」

 唐沢がこんな質問を投げかけると、

「いまは『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)の数字が、良いみたいですよ」

 なんて具合に、どこからともなく、スタッフの元気な声が聞こえてくる。

 そして、唐沢はこう皆にハッパをかけるのだ。

「でも、数字そのものって、今はどの作品も大したことがないよね。とにかく、俺たちは視聴者を飽きさせない、良いドラマを作ろう。主役の俺にこだわることなく、むしろ、回ごとに焦点が当たる“ゲスト役”がより輝くように、みんなで展開を考えていこう」

 以上は、今も撮影が続く「コーチ」の現場でのやり取りだ。同作品はいわゆる“刑事ドラマ”で、主演の唐沢は若手刑事を指導する謎のコーチ役だ。

 一方、若手刑事役を演じる俳優は都度変わる。10月17日の第1話は倉科カナ(37)で、翌週の第2話は犬飼貴丈(あつひろ・31)だった。唐沢が言う“ゲスト役”とは、彼らのことである。

「現場の雰囲気は、すこぶる良い。唐沢さんがよく喋るし、倉科さんも明るく周囲を盛り上げてくれる。最近、唐沢さんはやたらと他のドラマについて質問をしています。若い奴らに負けたくないと、研究を重ねているのでしょう。もともと業界では、他のドラマの話をする俳優といえば水谷豊さん(73)で、彼も仕事に貪欲なタイプ。唐沢さんは水谷さんに倣って、長く第一線で活躍を続けられると思います」(番組スタッフ)

再生回数100万を突破

「コーチ」の初回は平均世帯視聴率6.3%で、配信サービス「TVer」での再生回数が100万を突破。第2回も同視聴率5.8%と、勢いを維持している。

「誤解を恐れずに言えば、テレ東にしては絶好調の数字です。テレ朝からフジへの“移籍”が話題となっている、沢口靖子(60)が主演を務める月曜夜9時の刑事ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』は10月20日、平均世帯視聴率が5.5%でした。さほど期待されていなかった『コーチ』のほうが良い結果を残すなんて、思いもしませんでしたよ」(スポーツ紙記者)

 快進撃を遂げている理由はやはり、

「唐沢のコーチ役が、いい味を出しているからでしょう。まず、モジャモジャの白髪に白ひげ、年齢不詳の怪しいオッサンという見た目の個性が突出しています。そして、ひょうひょうとしながら、コンプライアンスに引っかかるのではないかと、見ているこちらがハラハラするような少し強引な捜査手法を駆使するところが、また魅力的なのです」(同)

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