「VIVANT」降板!事務所周辺でザワつく「飯沼愛」の今後 後ろ盾「芸能界のドン」の“終活”も影響か
終活の影響?
「ところが、主演の堺も田辺エージェンシーの所属だったため、バーター出演などと揶揄する声も上がっていました。確かにバーター的な側面もあったでしょうが、田辺エージェンシーとTBSが企画に入ったオーディションでデビューした女優ですから、TBSで売り出そうとするのは当然のこと。しかも、演出の福田さんはこのオーディーション番組でも演出を務めていましたから、『VIVANT』に出演するのは当然の成り行きという見方もできました」
ではなぜ、彼女は事務所を辞め、「VIVANT」の続編に出演しないのだろう。
「昨年7月期に主演した『南くんが恋人!?』(テレビ朝日)が失敗したためという声もあります。“芸能界のドン”と呼ばれる田辺エージェンシーの田辺昭知会長の顔もあって実現した仕事でしたが、平均世帯視聴率3・8%(ビデオリサーチ調べ)という結果になってしまいましたから」
作品が悪かったとの声もあるが……。
「だとしても、それで田辺さんの心境に変化があったのか。また、この11月に87歳となる田辺さんの“終活”が影響しているのではないかとも言われています」
田辺会長はもともとGSバンド「ザ・スパイダース」のドラマーかつバンドリーダーとして、堺正章、井上順、かまやつひろし、井上孝之(現・堯之)、大野克夫らを率いたことで知られる。
経営者たちの世代交代
「それ以前は、ホリプロ創業者で今年93歳になった堀威夫さんがリーダーを務めるロカビリーバンド『スウィング・ウエスト』のドラマーだったそうです。田辺さんはホリプロ創業当時の所属タレントの一人でもあり、その後、メンバーを集めて結成したのが『田辺昭知とザ・スパイダース』でした」
堀氏もバンドマン出身だったとは意外だ。
「先輩である堀さんの仕事を見ていたんでしょうね。スパイダース時代に田辺さんはホリプロの一角に事務所スペース、といっても電話と机だけだったそうですが、それを提供してもらって芸能プロ『スパイダクション』を立ち上げて独立。プレイングマネージャーとして活動を始めました。これが後の田辺エージェンシーです」
所属タレントが100人を超えるホリプロと比べ、田辺エージェンシーは少数精鋭であることで知られる。
「対照的ですね。田辺エージェンシーからは22年に堺雅人も独立し、現在はタモリさんと永作博美、そして飯沼と同じく『TBSスター育成プロジェクト』でグランプリを獲得した幸澤沙良の4人が所属するだけで、マネージャーも3人しかいないそうです」
さらに、来年には飯沼も離れるというわけだ。さらに縮小化ということか。
「田辺エージェンシーの稼ぎ頭であるタモリさんも引退を口にしていますからね。先輩の堀さんも会社の経営は息子たちに任せ、すでに第一線から引いてますし、田辺さんも昨年2月に社長の座を譲り会長となりました。それ以前から、秘書や運転手や社員に早期退職を促したりしていたそうです」
飯沼もその一環ならいいのだが……。
「スパイダースのメンバーだったかまやつさんも井上堯之さんも亡くなりました。さらに田辺エージェンシーから独立してケイダッシュを作った川村龍夫氏が今年7月に84歳で亡くなり、川村氏と高校の同級生でやはり“芸能界のドン”と呼ばれたバーニングプロダクションの周防郁雄氏も昨年、脳梗塞を患って相談役会長になりました。日本の芸能プロの創設者たちが、次世代に会社を譲る時が来ています」




