「ラブブ」興味ナシが半数、「ミャクミャク」も圏外… Z世代女子300人が選ぶ「本当の推しキャラ」はまさかのド定番だった

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バズに流されない、共感と深みのあるキャラが人気

 3位は同じくサンリオの「クロミ」。自称マイメロディのライバルで、乱暴者に見えるけど実はとっても乙女チックで、イケメンが大好き。

「去年から娘が好きになったので、一緒に好きになりました」(愛知県・29歳)

「可愛い顔と優しいツンデレなところ」(東京都・23歳)

「母がハマっていて、それに影響されたから」(愛知県・16歳)

 デビューして今年でちょうど20周年。サンリオではレアな悪役だが、ここ5年はサンリオの人気投票で5位以内を独占するなど安定の人気。「母の影響」や「娘と一緒にハマった」のコメントが目立ち、世代を超えてブームが循環しているのがわかる。

 2位は、1950年にアメリカで誕生した世界でいちばん有名なビーグル犬キャラ「スヌーピー」。並み居る日本のキャラクターたちを抑えて堂々のランクイン。

「どのジャンルにも属していない感じ」(神奈川県・29歳)

「見た目がかわいいから。小さい頃から好き」(東京都・19歳)

「母親が好きで、その影響を受けて自分も好きになった」(北海道・25歳)

 シンプルなデザインに自由気ままなキャラクター性で幅広い層に人気があり、祖母・母・娘と3世代で推す家庭も散見。文具から食器、衣類まで、生活に溶け込むグッズへの展開の広さが親しまれる大きな理由に。

 1位は「ちいかわ」。イラストレーターのナガノさんがXで連載するマンガ『なんか小さくてかわいいやつ』の主人公「ちいかわ」。大きな瞳とモフモフボディを持つ正体不明の生き物たちの日常が描かれている。

「見た目が可愛くて癒される」(兵庫県・29歳)

「漫画を読んで、キャラクターが可愛くてストーリーも面白かったので」(福岡県・23歳)

 ほのぼのとしさかわいさに加え、時にシュールだったり時にちょっぴりシリアスだったりする物語も大きな魅力。「頑張っても報われない」「でも友達と助け合う」といった誰もが抱える感情とリンクするストーリー性が共感を呼んでいる。

「かわいい文化」の発展している日本では、見た目がかわいくて癒し系であることはやはり不可欠な条件。今回のアンケートからは、それに加えてキャラの世界観やストーリーへの「共感性」、そして世代を超えて続く「絶対的な可愛さ」も、愛されるヒケツなのだとわかった。また、全体の票数が大きくバラけたことは、令和の現在の選択の多さ、価値観も多様性の時代であることを感じる調査結果となった。

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