市川團子の“快進撃”のウラで… 「最近はギクシャクしている」と言われる父・香川照之 「二人の評価が逆転している」
若手の歌舞伎俳優の中で、とくに将来を嘱望される市川團子(21)の活躍が話題だ。
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見どころは“宙乗り”
「7月には歌舞伎座で、同世代のライバルと目される市川染五郎(20)と共に、舞踊『蝶の道行』に出演。8月には坂東玉三郎(75)が演出・共演した『火の鳥』に主演しており、今月は祖父の市川猿翁(故人)が作り上げた演出『四(し)の切(きり)』で宙乗りを披露しています」
とは歌舞伎担当記者。四の切とは三大歌舞伎の一作「義経千本桜」の四段目で迎える最後の場面「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)の場」のことだ。俳優がワイヤーで宙につられて、舞台や客席の上をダイナミックに移動して観客の度肝を抜く“宙乗り”が最大の見どころとされる。
「歌舞伎界を題材にした映画『国宝』が、興行収入で150億円を超える空前のヒット作となった影響もあって、劇場には歌舞伎の初心者と思しき若年層が足を運ぶようになっています。そのせいか、今月の團子の躍動的な宙乗りの場面では、いつになく大きな歓声と拍手が起こるほどの盛り上がりを見せました」
「国宝」で話題の「二人藤娘」を披露
23日からは東京・立川市の立川ステージガーデンで立川立飛歌舞伎が開幕だ。團子はここで、かつて祖父が復活上演させた「新説 小栗判官」に主演している。
「共演の中村壱太郎(35)と一緒に、ここでも宙乗りを披露しました。11月には京都・春秋座で自主公演を打ってコミカルな『流星』を踊るほか、『国宝』で吉沢亮(31)と横浜流星(29)が見事な舞を見せた『二人藤娘』を一人で踊ります。女形の登竜門といわれる作品で、團子は初挑戦。観客には東京からの遠征組も多いそうで、チケットは早々に完売していますよ」
ノリに乗る團子の活躍は舞台の上に収まらない。来年1月に放送が始まるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、「適役」と前評判が高い、重要な役柄での出演が決まっている。
「團子はこれがテレビドラマへの初挑戦。役柄は小栗旬(42)が演じる織田信長の小姓で、美少年と伝わる森蘭丸です。過去の映画やドラマでは折々の若手スターが演じてきた役で、昭和40年に放送された大河ドラマ『太閤記』では、17日に文化勲章の受章が明らかになった、團子にとっては大先輩に当たる片岡仁左衛門(81)が同じ21歳の時に演じています」
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