”きょう失職”田久保伊東市長の冬のボーナス支給は「1日差」で阻止されていた 190万円の節税に貢献した市幹部の「ナイスな機転」
囁かれる「まさかのゾンビ復活説」
臨時会開催が10月31日になったのは偶然ではない。市幹部には田久保氏の“冬のボーナス権利”を消滅させる狙いもあった。
「特別職の期末手当について定めた条例には、支給条件は基準日である12月1日から1カ月以内に在職していた場合と定められている。つまり退職が11月1日ならセーフで10月31日だとアウト。11月に1日でも差し掛かっていれば、田久保氏は満額の8割分をもらえる権利を獲得できたのです。当然、幹部たちはこの1日の差が財政に及ぼす影響も考えていた。辞めると決まっている市長を延命させて“追い銭”を渡すことは明らかに無駄な支出ですからね」(同)
退職金も1日の違いで1カ月分減る。期末手当約148万7700円万円(満額185万9625円の8割分)、1カ月分の退職金約38万4750円、しめて約187万2450円を“節税”できた計算だ。
「一日でも早く辞めさせたいのは議会側も同じ。だから、かなりタイトなスケジュールで事務方と協議しながら今日の開催にこぎつけたのです。役所にかかってくる電話には、市議選にかかった約6500万円の費用などへの抗議も多い。職員たちは幹部と議会の連携プレイを『グッジョブ』と褒め称えています」(同)
当の本人はそんな周囲の苦労などどこ吹く風といった様子である。23日、東海地域の市長会に出席するために、岐阜まで車で5時間かけて県外出張。日本三大朝市のひとつ『宮川朝市』を視察し、「ウチもぜひこうなるよう頑張りたい」とコメントして顰蹙を買った。
「そもそも1週間後に辞めると決まっているのに他地域の市長と意見交換して何の意味があるのか。付き合え合わされる職員たちもかわいそうだし、ガソリン代の無駄遣いです」(同)
しかし、これで田久保劇場の“閉幕”が決定したわけではない。田久保氏は出直し市長選に意欲を示しているとされる。兵庫県で起きたような「奇跡のカムバック」が実現する可能性もゼロではないのだ。
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