「おしっこやうんちで重くなったおむつをはいて徘徊…」 いよいよ初公判「山上徹也」被告の凄絶な幼少期 母は宗教に傾倒、父は自死

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父の飛び降り自殺

 しかし、と先の知人が裏事情を教えてくれる。

「旦那さんの勤め先は奥さんのお父さんが経営している建設会社でしたね。でも、奥さんが相当宗教に入れ込んでしまったみたいで、旦那さんはノイローゼやったようです。最後は近くのマンションから飛び降りて自殺しはってね、それは近隣で話題になりましたわ。それから1年と経たず、一家は引っ越していかれました」

 自殺した場所は当時の自宅から歩いて5分ほどの距離にある79年築の12階建てのマンションだった。周囲では一際高い建築物だったため、度々飛び降りがあったという。

 父を亡くした一家が身を寄せるのが、奈良市内にあった祖父が住む一軒家だった。

 すでに祖母は他界しており、ほどなく、母は父に代わり同社の取締役に就任。経理を担当するように。彼女が以前にもまして宗教にのめり込むようになるのは、これ以降のことだった。

 ***

 父の死を契機に、山上被告の母は旧統一教会の信仰に没入するようになる。そして、一家はさらなる窮乏に……。その中で山上被告はどのように振る舞い、そしてなぜ安倍元総理へ凶弾を放つことになったのか。親族が漏らした被告の心中とは。【後編】で詳述する。

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