「ソフトバンクは短期決戦に強い」は本当か? 日本シリーズでは「苦労を重ねたチーム」より「盤石の強さを誇るチーム」のほうが有利と元プロ投手が語る理由

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 第1回【「藤川阪神」を倒して“常勝軍団”復活なるか? ソフトバンクの不安材料は「ここ一番でやらかしてきた過去」との指摘も】からの続き──。10月25日からソフトバンクは阪神と日本シリーズで対戦する。大接戦で盛り上がるのが野球ファンにとって理想的な展開なのは言うまでもない。だが意外かもしれないが「ソフトバンクは実のところ弱い」という意見もネット上では少なくない。(全3回の第2回)

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 野球解説者の前田幸長氏はロッテ、中日、巨人の3球団で投手として活躍。先発、中継ぎ、クローザーの全てを経験した。

 解説者としてはニッポン放送や東京スポーツのほか、福岡のKBCラジオにもレギュラー出演しており、ソフトバンク戦を担当している。

 そもそも前田氏は福岡県生まれで、福岡第一高校のエースとして甲子園に出場、3年生だった1988年の夏の甲子園でチームは準優勝に輝いた。

 前田氏は「ソフトバンクは肝心なところで敗北するという、いわば“やらかし”の伝統があるのではないでしょうか」と指摘する。では過去の戦績を振り返ってみよう。

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は2007年のシーズンから始まった。ところがパ・リーグの場合、2004年から06年の3シーズンにプレーオフが実施されていた。

 レギュラーシーズンの上位3球団がトーナメント戦を行い、日本シリーズ進出チームを決めるというものだった。基本は今のCSとほぼ同じだと考えて問題ない。

 そして2004年の福岡ダイエーと2005年のソフトバンクは共にシーズンを1位で通過したが、プレーオフで2位の西武と2位のロッテに敗れている。

 2010年のシーズンでは優勝したが、CSでは3勝4敗で3位のロッテに敗れた。エースの杉内俊哉が初戦で3失点、最終戦の第6戦でも4失点で敗戦投手となったことをご記憶のファンも少なくないだろう。担当記者が言う。

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