再びMVPに輝けば「ボーナス2億円超え」 大谷翔平の“絶頂期”はいつまで続くのか

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 ポストシーズン以降、ドジャースの大谷翔平(31)が想像を超えた活躍を見せている。あたかも少年漫画の主人公のようだが、この絶頂期は一体どこまで続くのか。ようやく始まるワールドシリーズ、そして、来季以降の展望を占ってみた。

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1カ月で2億7000万円

 大谷はブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で、二刀流を披露。

 MLBアナリストの友成那智氏によれば、

「この試合で大谷がマークしたポストシーズンでの1試合3本塁打は、メジャー史上1位タイで、達成したことがあるのはたったの12人。大谷はさらに先発投手として7回の途中までを無失点で抑え、10個の三振を奪った。誰もが成し遂げられなかった金字塔を打ち立てたといえます」

 結果、同シリーズMVPに選定され、高額なボーナスまで手にしたとされる。

「10年間7億ドルという大谷の契約金から推定すると、今回のボーナスは50万ドルほど。つまり、約7500万円だったと考えられます」(同)

 現地時間の10月24日から始まるワールドシリーズでも、さらなるボーナスを得る可能性がある。MLBから所属選手に分配される賞金がそれで、

「昨年、ドジャースの選手は1人当たり約48万ドルを受け取っており、今年は50万ドルを超えると思われます」(同)

 仮にここでも大谷がMVPに輝くと、約80万ドルと推定されるボーナスがまた出て、手中に収めるのは全部でざっと180万ドル。ポストシーズンの1カ月余りで、2億7000万円超を獲得することになる。

「MVPは十分に狙える」

 さて、注目のワールドシリーズの対戦相手はブルージェイズに決まった。大谷は投打にわたって活躍できるか。今季ドジャースはブルージェイズと対戦して2勝1敗と勝ち越し。大谷は13打数7安打で2本のホームランを放っている。

「ブルージェイズの先発ピッチャーは4人とも右投げで、抑えも右。大谷は左投げに比べて得意としているのでチャンスがある。大谷は、相手チームの本拠地、カナダのロジャース・センターとは“相性が良い”ともいわれており、打撃は大いに期待できる」(大リーグ担当記者)

 投手としてはどうか。

「ブルージェイズは圧倒的にバッティングのチームで、20本以上の本塁打数を誇る打者が4人いる。大谷は今季、ブルージェイズ戦で投げていないのでその点が未知数。ただし、投手としても絶好調なので、投打で活躍すれば、ワールドシリーズMVPは十分に狙えると思います」(同)

投打のタイトルを一挙に

 ならば、少し気は早いが、来季以降の目標は何か。

「大谷は打撃部門では本塁打王、打点王などに輝きましたが、投手としての主要なタイトルは得られていない。来季の目標は最高のピッチャーに与えられるサイ・ヤング賞を、本塁打王と共に取ることでは」(前出の記者)

 一方、かつてブレーブスでプレーした川上憲伸氏の見解はこうだ。

「サイ・ヤング賞を獲得する能力はあると思います。ただし、同賞を狙うためには、年間30試合くらいは先発登板しなくてはいけない。そうするとスタミナが持たず、打てなくなる可能性が高まる。現実的には年間20~25試合を投げ、35歳までのあと4年間、二刀流を続けるのが目標でしょう。その中で例えば、最優秀防御率と本塁打王など、投打のタイトルを一挙に取れることを期待します」

 大谷なら不可能を可能にするか。

週刊新潮 2025年10月30日号掲載

ワイド特集「天下無敵」より

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