朝ドラ「ばけばけ」ナレーションが話題 まさかの「阿佐ヶ谷姉妹」が抜てきされたワケ
放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」が話題だ。といってもヒロインやストーリーではなく、ナレーションを担当する、お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」の二人である。
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【衝撃写真】ピンクのドレスを脱ぎ捨てて… 「激変」した阿佐ヶ谷姉妹
二人の声が“癒やし”に
「朝ドラのナレーションは一人が普通ですが、今回は姉妹の“姉”渡辺江里子(53)と“妹”の木村美穂(51)が、漫才さながらの掛け合いで進めています」
とは芸能デスク。「ばけばけ」は、日本の怪談を基に、数々の小説を発表した英国人作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、その妻セツをモデルにした物語だ。高石あかり(22)が演じる没落士族の娘トキが、来日した英語教師ヘブン(トミー・バストウ=34=)と文化や言葉の壁を乗り越えて愛を育む姿が描かれる。
「阿佐ヶ谷姉妹が演じるのは、ヘブンとトキが住む家の庭で二人の歩みを優しく見守る蛇(渡辺)と蛙(木村)です。放送開始当初こそ、局には“違和感がある”との否定的な意見が寄せられたそうですが、徐々に“ちょっと暗めの話の時は二人のナレーションが癒やしになる”といった好意的な声が増えてきたとか」
複数人のナレーションは史上初
朝ドラは局アナや俳優がナレーションを担当することが多く、前作の「あんぱん」は林田理沙アナ(35)が、前々作の「おむすび」ではリリー・フランキー(61)が独特の語りを披露した。
「本作は通算113作目の朝ドラです。過去には八千草薫、奈良岡朋子、野際陽子(いずれも故人)、倍賞千恵子(84)といった名女優が、それぞれ3回ナレーションを務めた。意外なところでは、令和4~5年に放送された『舞いあがれ!』で歌手のさだまさし(73)が、平成26年に放送された『花子とアン』では美輪明宏(90)が担当しています」
複数人のナレーションは朝ドラ史上初めてだが、
「オープニングのクレジットに“阿佐ヶ谷姉妹”の表記はなく、それぞれが“蛇”と“蛙”と表記されています。蛇と蛙に任せた理由は、小泉八雲がセツと暮らした島根県松江市の自宅に蛇と蛙が住んでいたからとも、小泉が残した文章に蛇に食べられそうになった蛙を助けたという話が残されていたからだとも。制作陣がヘブンとトキを見守るキャラにふさわしいと考えたようです」
脚本を担当するふじきみつ彦(50)は、令和3年に放送されたNHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」の脚本を担った過去を持つ。
「ふじきはかねてから同世代の阿佐ヶ谷姉妹と付き合いがあり、渡辺が蛇、木村は蛙という設定を思い付いたのも彼だったようです」
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