巨人が狙う「ポスト岡本和真」は誰か…ドラフト候補に急浮上「人気総合格闘家」の兄を持つ「身長189センチ」の規格外スラッガー
「面談」の中身
「高校生投手ではナンバー1とされる石垣とプロ側との面談が解禁された9月22日、先陣を切って臨んだのが巨人とヤクルトでした」(アマチュア野球担当記者)
その面談後、巨人・大場豊千スカウトと石垣の双方が会見に応じている。石垣は「色々と巨人のことを知ることができ、良かったです」と答え、「具体的には?」と質問されると、「野球の話もしたんですが……」と苦笑いしていた。さらに大場スカウトの印象を聞かれ、「面白い方で、楽しい時間になりました」と笑みをこぼしていた。
アマチュア選手と面談する場合、プロ側のスカウトは選手をどれだけ高く評価しているかを語り、球団の育成カリキュラムや練習施設の説明に大半の時間を掛けるのが一般的だ。しかし、今回の巨人との面談は違ったようだ。地元関係者やアマチュア野球担当記者の話を総合すると、寮生活や家族のこと、人生の目標、学校の授業内容の質問を石垣は受けたという。
「堅苦しい雰囲気にしないよう、大場スカウトが明るく努めたのではないでしょうか」(前出・同)
他球団スカウトによると、プロ側の立場からすると、お目当ての高校球児とは面談だけではなく、普段の視察でも会話(雑談)が出来たらと思っているという。会話をすればその球児の性格も分かる。性格が分かれば、「ウチの球団に合うかどうか」も判断できる。上下関係が厳しい球団もあれば、そうでない球団もある。また、監督、コーチの方針で「なぜこの練習をするのか」を説明し、納得させてから指導する球団もあれば、「本人がどこが足らないのかが分かるまで教えない」という接し方をする球団もある。そうした球団のやり方、雰囲気に合わない選手であれば指名を見送るそうだ。
大場スカウトが野球以外の話にも時間を割いたのであれば、160キロ近い剛速球を投げ込む逸材の性格を把握しようとしていたのではないだろうか。もっとも、先発投手不足に苦しんだ今季の敗因を考えれば、巨人に将来性はあるが育成に時間がかかる高校生を1位入札する余裕はないはず。また、巨人は石垣と面談した翌日、同校の左腕・佐藤龍月(18・3年/左投左打)とも話をしている。
「大学生スラッガーではナンバー1の立石とも面談していますが、12球団では大トリになってしまいました。立石の長所は右方向にも長打が打てること。今季、立石はセカンドを守っています。小さいスローイングができることもアピールでき、プロ側の評価はさらに高まりました。セカンドが守れるということでサードは無難にこなせると巨人側は見ているようです」(前出・同)
やっぱり岡本和真の後継者が欲しいのか――水野スカウト部長は6月の大学選手権でその立石を視察しているが、吉村禎章編成本部長(62)も同伴していた。編成部門のツートップが揃って出向いたことで「立石が本命」と見る向きも強まったが、スカウト部長は4月に米サンフランシスコ入りし、スタンフォード大学の佐々木麟太郎を直接視察している。一部メディアの取材で「佐々木指名」の可能性を問われた際、
「それはなんとも言えないね」
と煙に巻いたが、今秋のドラフト会議で指名しておかなければ、来年7月のメジャーリーグのドラフト会議で奪われてしまう可能性もある。
総合格闘家を兄に持つ強力打者
「ポスト岡本」をめぐる過程で、一人の選手に注目が集まっている。
「巨人は大阪学院大の外野手で、人気総合格闘家・エドポロ・キングを兄に持つ、エドポロ・ケイン(22・4年/右投右打)の視察にも熱心で、関西六大学リーグの試合を4人体制で視察していました。身長は189センチと大きく、8月の大商大との練習試合ではレフト後方の防球ネットを超える超特大の場外ホームランを放っています。打球の飛距離、肩の強さ、走力はピカイチ。守備はこれからですが、27年からセ・リーグもDH制が導入されるので問題はないでしょう」(在阪球団スタッフ)
エドポロ・ケインは父がナイジェリア人で母が韓国人のハーフ。巨人の視察直後、彼は左手有鈎骨を骨折したが、7月から練習を再開。防球ネット超えの推定140メートル弾は実戦感覚を取り戻そうとしていた時期に出たもので、秋季リーグ戦では3本塁打11打点と復活を予感させる活躍も見せている(10月20日時点)。
バットコンタクト率は高くないが、雰囲気は日本ハムの万波中正(25)に近い。巨人はリチャード(26)の覚醒に成功しているだけに、指名リストの上位に含まれている可能性が高い。1位指名を即戦力左腕と決めたが、今年も水野スカウト部長がサプライズを仕掛けてきそうだ。







