巨人が狙う「ポスト岡本和真」は誰か…ドラフト候補に急浮上「人気総合格闘家」の兄を持つ「身長189センチ」の規格外スラッガー

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巨人はどう出る?

 巨人がドラフト前日の10月22日、1位指名を鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23)とすることを公表した。即戦力の左投手である。だが、ドラフト会議の前までは、「巨人の出方が分からない」という、声が複数の球団スタッフから挙がっていた。

 今シーズンオフにポスティングシステムによるメジャーリーグ挑戦が決まった主砲・岡本和真(29)の後継者を探すのであれば、大学球界ナンバー1内野手とも称される創価大学・立石正広(21・創価大4年/右投右打)か、スタンフォード大学留学中の佐々木麟太郎(20・同大2年/右投左打)などの1位入札が予想された。

 しかし、今季優勝を逃がした原因は得点力不足だけではない。先発投手の頭数すら足らない状況だ。菅野智之(36)の抜けた穴を埋めきれず、また、ローテーションの主軸になるはずだった戸郷翔征(25)も不振、左腕・グリフィン(30)は故障が多く、来シーズンの契約についても「メジャーリーグとの交渉次第」と流動的だ。

「先発投手の補強は必至な状況ですが、その中でも高校生投手の石垣元気(318・健大高崎3年/右投両打)との面談に時間を掛けていました」(在阪球団スカウト)

 160キロ近い剛球を投げる石垣の将来性は「二重丸」だが、「育成に時間をかけている余裕なんてないはず」との意見も多く聞かれた。

 巨人の1位入札は強打者なのか、それとも、即戦力投手か。あえて将来性重視で行くのか……他球団の関係者にはさっぱり見当がつかなかったのである。

 水野雄仁氏(60)が2021年にスカウト部長に着任して以来、巨人の指名が読めなくなったとの声が多く聞かれるようになった。スカウト部長として2回目となった22年ドラフト会議では、1位・浅野翔吾(20)、2位・萩尾匡也(24)と、高校生と大学生の外野手を獲り、23年は高校生の指名を見送り。昨季は、上位3人が内野手だった(高校生1人、大学生2人)。バランスを無視したような指名に他球団は驚いていたが、今年は「面談」でも独特な動きを見せていた。

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