「美智子さまイジメ」の真相は? 「香淳皇后」の知られざるお姿 「食事会で嫁を無視」「目の前を素通り」した本当の理由

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ただ黙っておられる皇太后さま

 昭和59年にご結婚60周年のダイヤモンド婚を迎えられた昭和天皇と皇太后さまは、同年9月に福島県へのフルムーン旅行にお出かけになった。大正13年1月26日にご成婚されたお二人は、その年の夏を猪苗代湖畔にある旧高松宮別邸(天鏡閣)で過ごされている。当時、若き日の昭和天皇が自ら手綱を取り、皇太后さまを乗せた馬車も、そのまま保存されていた。だが、

「皇太后さまは、その思い出の馬車をご覧になっても、もう、何も覚えてはおられないようでした。昭和天皇が懐かしそうなご様子で、ほら、あのときの……とご説明して差し上げても、表情を変えられることもなく、ただ黙っておられるだけでした」(皇室記者)

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 香淳皇后は2000年6月に死去した。最後は特別な延命治療を受けることもなく、静かに息を引き取られた。ふくよかだったお身体は一回りも二回りも小さくなっておられたという。だが、明治、大正、昭和、平成とほぼ一世紀にわたって国民と歩み、常に自然体だったその生涯は、いまなお国民の記憶に焼き付いている。

前編】では、時に激しい喧嘩もした、昭和天皇との知られざる夫婦関係などを伝えている。

デイリー新潮編集部

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