金の値上がりに飛びつくのは「悪魔の選択」 「一般投資家は、高値づかみとなるのがオチ」 専門家がリスクを指摘
最強の実物資産は、どこまで跳ね上がるのか。金の国内店頭小売価格が先頃初めて2万円を超えた。東西冷戦時代から“有事の金”と称され、株や債券とは全く異なる値動きをたどってきた「富の象徴」。高騰のさなか、実は“平時”の備えこそが重要なのだという。
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9月29日、国内の金地金(きんじがね)の指標となる「田中貴金属工業」の店頭小売価格で、金は1グラム2万18円(税込)を記録した。2万円を超えるのは史上初めてのことである。
さかのぼれば5年前、金の国内価格は40年ぶりに更新されていた。...

