いまだプロ未勝利「根尾昂」は“現役ドラフト”の目玉となるのか? 球団創設90周年を控えた「中日ドラゴンズ」井上監督の胸中は

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「とにかく打球が速い」

「18年のドラフト当時や、入団直後の根尾を知るスタッフが他球団のファームに残っているんです。フットワークは軽く、守備範囲も広い内野手でした。打撃面をもう一度教え直せば……という声が聞かれます。とにかく、打球が速い」(前出・在京球団スタッフ)

 根尾自身も一軍に定着できるのであれば、投手、野手は問わないはずだ。

 とくに昨年からの傾向だが、各球団の現役ドラフトに対する考え方が大きく変わってきている。移籍後に活躍する選手が増えてきたからという側面もあるが、その可能性の高い選手を見極めるだけではなく、放出する選手をリストアップする基準も変えてきた。まだ伸びしろを残した選手も“放出可能”とし、リストに入れるようになったという。「指名の早い順番」が欲しいからだ。

 現役ドラフトの指名順位は、そのリストを見て決まる。球団は事前に提出された他11球団からの選手リストを見て、「欲しい」と思った選手名をNPB事務局に伝える。「欲しい」の声がいちばん多かった選手の在籍球団が一番クジとなり、その一番クジの球団が指名した先のチームが2番目の指名権を得る。

 井上監督の「地元出身選手の底上げ」の言葉も気になるが、根尾をリストアップすれば、中日は1番クジを得られるのだが……。

デイリー新潮編集部

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