回覧板に“室外機の盗難に気を付けましょう”… 住民の5人に1人が外国人「群馬県大泉町」を現地ルポ “共生社会の最前線”で何が起きているのか

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“新参者”に眉を顰めるブラジル人

 新たな問題にも直面している大泉町だが、同町には日系ブラジル人との長い歴史がある。違法駐車が頻発するなどの問題で中止になったものの「サンバ・パレード」をはじめとしたブラジル文化が観光資源となり、町を盛り上げてきたのも事実だという。

 しかし、曲がりなりにもそうして「共生社会」を体現してきた大泉町で昨今、また別の「外国人問題」が持ち上がっている。

 ある町議が嘆く。

「ブラジルやペルーといった昔からいる南米系の人たちとは別に、ここ5年ほどでベトナム、カンボジア、インドネシアなどアジア諸国の人が増えているのです。技能実習生として来日し、2~3年で帰国する人が多い。そのため南米系と違って強固なコミュニティがあるわけではなく、職場と家を往復するだけで地域とはほぼ関わらない。問題なのは、彼らによる犯罪が目立って多いことです」

 確かに今年に入ってから大泉町の外国人が起こした事件を探すと、

〈カンボジア国籍の男が、刃物を振り回し逮捕〉
〈ベトナム国籍の男3人が、窃盗で逮捕〉

 といった物騒な記事がいくつも見つかる。こうした新参者に眉を顰めるのは、日本人ばかりではない。

 古参のブラジル人もまた、現状を憂える。

「私は日本に来て40年になりますけど、本当にアジア人が増えたと思います。例えばこないだは回覧板に“室外機の盗難が相次いでいるので気を付けましょう”と書いてあって、こんな時代になったのかと悲しくなりました。盗んだ室外機や銅線を買い取る中国人の業者もいるようです。また、特にベトナム人は気性が荒い。よく仲間内で喧嘩している印象です。彼らは日系ブラジル人と比べると日本語が拙く、会話にも困ります」

 有料版の記事【【現地ルポ】人種の“サラダボウル”は夢のまた夢? 住民の5人に1人が外国人「群馬県大泉町」の町民が見た“共生社会”の内幕】では、在留外国人と地元住民の軋轢に加え、不法就労の実態、そしてそれらを手引きする悪徳ブローカーの存在について、詳しく報じている。

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