「生中継はムリ…」だから「中森明菜」は今年も出演NG? 「紅白歌合戦」NHKが狙う“目玉候補”の当落 来年解散「嵐」の動向は?

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 今年も残りふた月余りとなり、大晦日の紅白歌合戦の出場者が気になる季節となってきた。折しも2025年は「放送100年」の節目の年。そのラストを飾る歌合戦の目玉探しにNHKは躍起だという。現状、その候補は誰なのか。探ってみた。【前編】では、「嵐」と中森明菜の動向について記す。

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関係は良好ではない

 9月17日、NHKの定例会見が開かれた。メディア総局長は「一年を締めくくるにふさわしい紅白にしたい」と意気込みを語ったが、その場で記者から質問が上がったのは、嵐が出場するのかどうかということ。総局長は「私が答える立場ではない」と言葉を濁したが、彼らの動向がそれだけ注目を浴びているのは間違いない。

 2020年の紅白出場を最後に、活動を休止していた嵐。今年5月には、活動再開と、2026年春のコンサートツアーをもっての解散を発表した。それと共に、今年の紅白に5人で出場する可能性が取り沙汰されてきたのである。

 そもそもNHKとSTARTO社とは、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、微妙な関係が続いてきた。昨年10月にNHK側が、同社タレントの新規の番組出演にGOサインを出したものの、その年の紅白での出場は2年連続でゼロだった。ジャニー氏の性加害問題を扱った「NHKスペシャル」では事務所の姿勢を厳しく追及。また、NHKは同局の番組「ザ少年倶楽部」でも同氏によるセクハラがあったと報道したが、これをSTARTO側は完全否定するなど、他局と比べて関係は決して良好とは言い難い。

嵐の気持ちは

 一方で、両者はその溝を埋める機会を模索してきた。その格好のチャンスと言われているのが、今年末の紅白への嵐出場である。

「紅白側は視聴率が是が非でも欲しい中、STARTO社のタレントが3年連続ゼロというわけにもいかない。活動再開の発表後も、嵐はファンクラブ向けの動画などには出演していますが、音楽番組への出演はゼロ。紅白に出れば、最大の目玉になります。STARTO社側としても多数のタレントを抱えている以上、NHKとの微妙な関係がいつまでも続くのは得策ではない。嵐だって、大野(智)くん以外のメンバーは芸能活動を続けていくわけですからね。双方が関係改善のきっかけがつかめないままでいるところに、嵐の出場はその距離を詰めるのに十分すぎる材料なのです」(芸能デスク)

 ネックがあるとすれば、嵐のそれぞれのメンバーの気持ちだ。

「嵐はとりわけファンを大事にするグループとして知られています。今回の活動再開も、ファンへの感謝の思いをしっかり示したいというところから始まっている。その彼らが、コンサートより前に、ファンクラブ以外もが視聴できる場に出場するかどうか。また、ここ5年、芸能活動から遠ざかっている大野くんがテレビに出るかどうかという点も気になりますが、テレビの前の視聴者もファンの一人であることは間違いなく、最終的には出場の可能性は高いものと見られています」(同)

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