「生中継はムリ…」だから「中森明菜」は今年も出演NG? 「紅白歌合戦」NHKが狙う“目玉候補”の当落 来年解散「嵐」の動向は?

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復活の火付け役

 無事、嵐を“獲得”できれば今年の紅白の視聴率は上向きそうだが、NHKはさらなる別の大物も狙っている。中森明菜と松田聖子のW出場だ。1980年代のデビュー以降、永遠のライバルとして競い合ってきた2人が同時出場となれば、話題性は抜群だ。

 明菜に関して、ここ数年のNHKの執心ぶりは尋常ではない。

「そもそもいまの明菜復活の火付け役がNHKなんです。2022年に『中森明菜 スペシャル・ライブ 1989 リマスター版』を放送したところ大反響。その後も過去の映像をまとめた音楽番組を何度も放映しています。そこから明菜の再評価が高まった。彼女が新しい事務所を立ち上げ、復活が本格化したのもその2022年。そうした経緯がありますから、NHKとしてもテレビに復帰するなら、紅白をスタートにしてほしい、という思いは強いでしょう」(レコード会社関係者)

 この4月にもNHKは「中森明菜 Best Performance on NHK」と題して過去の歌唱映像を配信し、秋波を送っている。

 心身の不調から、2017年に活動停止状態となった明菜だが、昨年、6年半ぶりにファン向けのイベントで歌唱し、今年4月には大分でのフェスに出るなど活動の幅を広げている。9月には「明治ミルクチョコレート」の発売開始99周年を記念した特別企画の第1弾アーティストとして、「明治チョコレートのテーマ」を歌唱した。ラジオにも出演を果たしていますから、あとはテレビ復帰だけなのです。紅白側も交渉に力が入るはず」(同)。

ディナーショー開催の意味

 一方で、明菜自身の意向はどうか。今年の明菜は12月29日、30日と大阪でディナーショーを開催することを決めている。紅白は本番前の前日、前々日とリハーサルがある。このタイミングでの開催は、出場を拒否していると見ても良い。前出のレコード会社関係者は彼女の内心をこう読み解く。

「明菜本人はまだテレビに生出演して歌唱することに自信を持っていないのではないでしょうか。既に還暦を迎えていますし、長年の休養もあって歌唱力に衰えが来ている。若いときには抜群の歌唱力が売りで、“歌姫”としての自負もある彼女にとっては、大舞台での生歌唱はハードルが高いでしょう。実際、イベントなどでも、JAZZ風にアレンジして歌った曲が少なくなかったですからね。明菜のファンならまだしも、ファン以外の人たちに今の歌声を聞かせてしまってはマイナスになると考えているのでは」

 それでも、出場の可能性がゼロというわけではない。

「いまの紅白は、生出演しなければならないものではないです。スケジュール的、演出的に生での出演が厳しいとなれば、事前収録するケースもなくはない。そうなれば、一発撮りしなくてもすみますし、声の問題も軽減できる」(同)

 ギリギリまでNHKの出演交渉は続くはずである。

後編】では、松田聖子と、ここに来て目玉のひとつとなった女性グループの出場の可能性について記す。

山本義和(やまもと・よしかず) 芸能記者

デイリー新潮編集部

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