「ノーベル賞」を同時受賞した“日本の研究者4人”若き日の秘話 「神様じゃないかと思った」「従兄弟同士で切磋琢磨」

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近しい人々が見た4人の若き日

 2008年10月、日本はノーベル賞に沸いた。南部陽一郎氏(2015年没、享年94)と小林誠氏(81)、益川敏英氏(2021年没、享年81)が物理学賞を、下村脩氏(2018年没。享年90)が化学賞を受賞するという快挙。日本の研究者4人の同時受賞は初であり、同時受賞者数は現在までのトップである。栄誉を称えると同時に、学ぶこと、考え続けることの重要性を再認識したという人も多かっただろう。

 世界に誇るノーベル賞受賞者の頭脳とはいえ、一朝一夕で成熟したわけではない。...

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