土俵の女人禁制が破られる? 「高市早苗首相」誕生で“総理大臣杯”はどうなるか 相撲協会に聞いてみると

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土俵は女人禁制

「“高市早苗首相誕生”に角界がざわついています」

 と、大手紙記者がささやく。

 周知の通り、大相撲本場所の優勝力士には、賜杯(天皇杯)に加えて内閣総理大臣杯が授与される。

 高市新首相は総理杯授与の際、土俵に上がれるのか。女人禁制は破られるのか。

 女性と土俵――その“闘争”の歴史は古い。

 1990年、海部内閣で女性初の官房長官となった森山真弓氏が総理杯を自らの手で渡したいと主張。男女平等か伝統文化かという議論が巻き起こったが、二子山理事長は「こんな社会がひとつぐらいあってもいい」と拒否した。

 2000年には太田房江大阪府知事(当時)が毎年大阪場所優勝者に授与される府知事賞を手渡したいと要望するも、時津風理事長に「相撲の伝統文化を守る上からもご遠慮いただきたい」と断られた。

 18年には春巡業の舞鶴場所で舞鶴市長が土俵上で倒れ、土俵に上がって救命処置を行っていた女性看護師に行司が「降りて」とアナウンスしたことが問題に。2日後に催された宝塚場所では、土俵下であいさつした中川智子宝塚市長(当時)が「悔しい。変革する勇気も大事では」と訴えた。

 その後、八角理事長が謝罪の談話を発表したが、

「人命救助の際は例外的に認められるものの、女人禁制であることに変わりないとの立場を改めて示したものでした」(先の記者)

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