「もし子どもが“整形したい”と言ってきたら…」 愛沢えみりが明かす美容整形のウラ側と本音 「200万円の投資で数億円が回収できた」

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【前後編の後編/前編からの続き】

 近年、整形を公表するインフルエンサーやYouTuberが激増し、SNSでは数万のフォロワーを持つ「整形垢」(美容整形にまつわる情報を発信するアカウント)も珍しくない。また、美容整形をテーマにした漫画『女の人生に整形って必要ですか?~美容整形の裏側がカオスだった話~』(新潮社)もSNSで大きな話題になるなど、整形は身近かつ、多くの人々の関心を引くテーマとなっている。今回は、美容や整形についてのYouTube・SNSが若者から絶大な人気を集め、美容クリニック「Vclinic」にプロデューサーとして関わる、愛沢えみりさんにインタビュー。初めての整形で収入が激増したというエピソードから、「整形依存」の闇、さらに自身の子どもに整形を勧めるか、などについて幅広くお話を聞いた。

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 前編【「ホステスを引退してから“目も鼻も大き過ぎる!”って気付いて…」 愛沢えみりが語る整形の光と影 「整形依存」に陥る二つのパターン】では、初整形の際のエピソードや、「整形依存」になってしまう二つのパターンについて語っていただいた。

――漫画『女の人生に整形って必要ですか?~美容整形の裏側がカオスだった話~』の中に、「整形してから人生イージーモード」というセリフもありますが、愛沢さんは整形で人生がイージーになったと思いますか?

 一言で言うと、イージーになったと思います。整形をする前から当時働いていたお店でナンバーワンではあったのですが、21歳で整形した瞬間、売り上げが3倍になりました。当時手術に200万円ほどかかったのですが、1日2日で回収できましたし。その後、モデルのお仕事を頂けるようになったのも整形のおかげだと思っているので、そういう意味でも間違いなくやってよかったなと思います。初期投資は200万円ですが、その後のモデルや会社経営などにもつながっていることを考えると、数十億円単位は回収できているんじゃないかと思います。

 もし整形で人生がイージーにならない人がいるとしたら、きっと病院選びや手術する箇所のチョイスに失敗しているんじゃないかと思います。リサーチ不足だと変な病院にあたってしまうこともありますし、自分のことをよく分かっていないと、どう整形すれば良くなるかイメージがつかないんですよね。

 理想なのは「元の自分に近いけど、元の自分より少しかわいい顔」を目指せば間違うことは少ないんじゃないかと思います。そのためには、まず内面も含めた、自分の魅力をよく知る必要があるんです。

子どもが生まれると自分の顔を見なくなる

 今はもうあまり整形しなくなってきて、気になったところをメンテナンスするくらいです。肌がたるんできたな、って思ったら糸リフトをしたり、デコルテをキレイに見せるために肩ボトックスを1年半に1回やったり。

 特に子どもが生まれてからは、単純に自分の顔を見る回数が減ったんですよ。自分より大切なものがあると、自分の顔なんか後回しでいいやってなるものです。若い時はそれが仕事でしたが、いまはそれが子どもと仕事に変わりました。

 大きなオペをすることは減った代わりに、美容に力を入れるようになりました。整形で無理やり肌をきれいにすることもできるのですが、やり過ぎるとビニールみたいな質感の肌になってしまうこともあります。ヒアルロン酸注射も、適度に打つ分には問題ないと思いますが、やり過ぎると「明らかに整形顔」って感じになってしまうんですよね。

 なので基本的な美容をまず頑張った上で、それをサポートするために整形に頼る、というのがいいんじゃないでしょうか。

悩むなら朝

――愛沢さんはご自身も美容クリニックにプロデュースという形で関わられていますが、これから整形をする人や、整形依存の人にアドバイスがあれば。

 私は最初に整形をしたときの先生が形成外科出身の名医の方だったので、その後に目や鼻をメンテナンスする際にも「非常にやりやすい」と言われました。長い目で見ると、形成外科出身の実績ある方にお願いするのがいいんじゃないかと思います。今は研修医を終えてすぐに美容整形医になる、いわゆる「直美」と言われる先生も多いですが、やはり形成外科の専門医でオペの腕を磨いた先生の方がお薦めです。私は先生選びをする際、絶対に出身学科やこれまでの経歴を見るようにしています。

 私の場合は運よく初めての先生が名医でしたが、実際には手術がうまくない医師も多いなど、業界の問題点はたくさんあると思っています。そういったリアルについて伝えていきたいです。今は、資金力がありSNS運用がうまい医師が選ばれやすい傾向にありますが、本当に実力があり、自分にも合っている先生を見極める目が必要で、そのためにはきちんとした情報にアクセスするための教養、検索力が欠かせない時代になっていると思います。

 本当に良い先生は「やらなくていい施術」に関してはきちんと止めてくれます。これは整形に限らない話で、「耳の痛い話」をしてくれる人は家族でも友人でも本当に大切な存在ですから、行き過ぎた整形を止めてくれる人を大切にして、否定意見もきちんと聞けるマインドでいてほしいと思います。

 あと、自分の心が落ちているときは要注意です! 特に夜に病んでいるときに鏡を見たり、SNSを眺めたりしていると、絶対に「もっと整形しなきゃ」とか、そういう気持ちになると思うんです。夜はどうしても思考がネガティブになりがちなので。そういうときはいったん寝て、朝になってから悩む、というふうにしてほしいです。

子どもが「整形したい」と言ってきたら

――人生を通して整形に大きく関わられる愛沢さんですが、もしお子さんが「整形したい」と言ってきたらどうしますか?

 うーん、まずは「あなたはかわいいし素敵だよ!」と伝えてから、「なんで自分の顔が気になるの?」って聞きますね。それを聞いた上で、私の目から見て変えなくていいと思ったらそう伝えますけど、子どもの人生は私の人生ではないから、最終的には本人の意思に寄り添うしかないと思います。

 自分が整形に関わってきたので、「この先生がいいよ」とか「それ以上やると変になるよ」と冷静にアドバイスはできるのかなと思いますね。でも整形したい、ってなるってことは、見た目も内面も含めて、それまでにきっと悩みがあると思うので、まずはその悩みの部分に向き合ってあげたいなと思います。

 前編【「ホステスを引退してから“目も鼻も大き過ぎる!”って気付いて…」 愛沢えみりが語る整形の光と影 「整形依存」に陥る二つのパターン】では、初整形の際のエピソードや、「整形依存」になってしまう二つのパターンについて語ってもらっている。

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