127度目の挑戦でGI初制覇! 三浦皇成が勝てなかった“納得の理由”
有力馬が集まる中山や東京を避けて……
「ゴール前で武豊(56)との追い比べを制した瞬間は、感慨深かったですね」
と、競馬誌記者が顔をほころばせる。9月28日に中山競馬場で行われたスプリンターズステークスで、三浦皇成(35)が乗るウインカーネリアンが、武のジューンブレアとの一騎打ちをアタマ差で競り落とし、初のGI制覇を成し遂げた。
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競馬に興味ない方もその名に聞き覚えはあるだろう。三浦の妻はタレントのほしのあき(48)。2011年に結婚した当時は「ほしのが一回り以上年下の“武豊2世”を射落とした」と話題になったものだ。そう、08年にデビューした三浦は、武の持つ新人最多勝記録を塗り替える年間91勝を挙げ、将来を嘱望されていた。
ところが、そんな期待の新星が18年もの間、GIに126回も騎乗しながら勝てなかった。なぜか。
「そもそも、新人記録が“作られた”ものでした」
と先の記者が解説する。
「当時の師匠がコワモテで、各所に声をかけまくって強い馬を回してもらっていた。騎乗回数も極端に多く、有力馬が集まる中山や東京を避け、福島などで勝ち星を積み重ねたりもしていました」
この師匠は、後に暴力団との交際が判明し、調教師免許を剥奪されている。
“ハンデ”も背負っていた。
「東京都出身で美浦(茨城県)所属。関西に比べて関東は、馬が弱く、若手に機会を与える気風もなかった。今はそうでもないんですが、三浦は既に中堅なので、結局良い馬に恵まれない」
今回騎乗した馬も関東厩舎で11番人気。3連単は130万馬券に達した。
勝てなかった最大の理由
だが、最大の理由は、
「ノーザンファームの主戦ジョッキーになれなかったことですね」
国内随一の生産牧場で、例年、GIレースの半分以上を制する“競馬界のガリバー”に嫌われた?
「彼は、負けた時に他の馬のせいにしたり、余計な言い訳をして敵を作りがち。どこかで虎の尾を踏んだか。ただノーザンは、GIともなるとうまい騎手しか乗せないから、単に実力不足と評価されているだけかも」
……という話を聞くと、長らくうだつの上がらないありさまだったかの印象を受ける。16年にはレース中に大けがを負い、1年間の休養を余儀なくされた。
「誤解してほしくないんですけど、彼はGIこそ勝てなかったものの、コンスタントに勝ち続けています。ほぼ毎年、5000万円以上稼いでいますので」
お見それしました。









