「視聴率0%台」の日も…爆死スタートしたフジ「とれたてっ!」 東京復帰「青木源太アナ」の心中は?
関西テレビ(カンテレ)が制作する平日午後の情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」が関東地区でひっそりと放送が始まった。カンテレが放送する関西地区では13時50分から15時45分までの2時間番組だが、9月29日よりフジテレビが放送する関東地区では14時48分から15時42分までという中途半端な時間帯で、いわゆる“飛び乗り”“飛び降り”というやつだ。その結果……。
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【写真を見る】これで視聴率とれるの? 「とれたてっ!」の“濃すぎる”レギュラー陣
関東地区の平日午後はローカル局が制作する“逆ネット”の情報番組が増えている。大阪・読売テレビ制作の「情報ライブ ミヤネ屋」が日本テレビで放送されるようになったのは2008年。名古屋・CBCテレビ制作の「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」がTBSで放送されるようになったのは15年からだ。どちらも地元のローカル局で数年間の放送を経て、関東でもネットされるようになった。
「とれたてっ!」もカンテレで23年10月から放送されている。MCは元日テレの青木源太アナで、曜日レギュラーにはハイヒール・リンゴ、ブラックマヨネーズ・吉田敬、メッセンジャー・黒田有、小薮千豊と、いかにも大阪の番組らしいメンツとなっている。フジはこれまで午後の2時間をドラマの再放送枠“ハッピーアワー”としていたが、後半の1時間をこの番組に回したのだ。民放プロデューサーは言う。
「初回(9月29日月曜)の関東地区の世帯視聴率は1・1%で、火曜以降は1・2%、1・6%、0・9%、1・3%とまるで視力検査のような数字でした(ビデオリサーチ調べ、以下同)。中でも10月2日木曜は、全日帯(6~24時)ではめったにお目にかかれないゼロコンマ台。担当のプロデューサーとディレクターは、即、飛ばされるレベルです」
間の悪いことに、2日の放送ではこの不穏な数字を暗示する発言があった。番組終盤の“とれたてっ!お天気”コーナーでのこと。画面には渋谷スクランブル交差点が映っており、ゲストコメンテーターの古市憲寿氏が口を挟んだ。
「どうせ視聴率は…」
古市氏:こんな渋谷とかの映像、流すようになったんですか、この番組?
青木アナ:そうですよ、関東地方でも放送していますからね。東京に皆さんにも、と。
古市氏:でも、どうせ視聴率は、ほぼ0%なんでしょ?
青木アナ:これからです! これから頑張ろうとしています。
――否定しないところが天晴れだ。お天気コーナーが終わると、メッセンジャーの黒田が蒸し返す。
黒田:ゼロだったら逆にすごいでしょ。だって、誰も見ぃひんねんから!
図らずもこの日、ほぼ0%が現実となってしまった。なぜ誰も見ていないのだろうか。
「初回の放送は14時48分からの“飛び乗り”で、『ここからは関東地方と福島の方にもご覧いただきます』と青木アナの挨拶で始まりました。これに月曜レギュラーのハイヒール・リンゴと準レギュラーの橋下徹氏がチャチャを入れ、再び青木アナが『関西を中心とした地域ではもう1時間前からずっと番組をやっていて、この時間から関東エリアでも、ということになります』と説明しました。でもね、ローカル局で当たり前のように放送されている番組を、最初から放送しない“飛び乗り”で始め、最後まで放送しない“飛び降り”で終わる、そういうのに関東の人は慣れがないんですよ」
確かにそうかもしれない。何やら置いてけぼりにされたような疎外感すら覚えてしまう。
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