ポストシーズンの最中も火花散る「村上宗隆」「岡本和真」争奪戦 後れとる「マリナーズ」の交渉役に“レジェンド”の名も

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ド軍は今年も大型補強?

 ドジャースがポストシーズンマッチの第一関門であるワイルドカードシリーズを勝ち上がり、10月5日(現地時間。以下同)に始まったフィリーズとの地区シリーズも白星スタートを飾り、翌6日も勝って王手をかけた。

 敵地「シチズンズ・バンク・パーク」に大谷翔平(31)が乗り込んだのは3日だった。シートの掛けられたマウンドでイメージ・トレーニング。その直後に大谷とのナ・リーグ本塁打王争いに競り勝ったカイル・シュワーバー(32)がフリー打撃で快音を残し、スタンドに白球を放り込んでいく――両者の対決が待ちきれなくなる光景だったが、両チームの関係者には様々な思惑があったようだ。

「ドジャースはフィリーズとの初戦も取り、好スタートを切りました。しかし、2年連続でのワールドシリーズ制覇を予想する声は少なく、悲観的な声のほうが多いのです。ペナントレース終盤での救援陣の崩壊もそうですが、問題はナ・リーグの東、中、西地区の各優勝チームの勝率です。西地区優勝のドジャースの勝率がもっとも低く、そのため、ルールに従ってドジャースだけがワイルドカードシリーズに振り分けられました。今オフ、ドジャースは救援陣の強化に加え、強打の外野手を獲らなければ、来季以降も厳しい状況が続きます」(米国人ライター)

 4日から始まった地区シリーズは、ワイルドカードシリーズを勝ち上がったドジャースをフィリーズが待つという図式でもあった。

 弱点の一つだった絶対的守護神の不在は、佐々木朗希(23)の配置換えでカバーされた。しかし、「佐々木は来シーズンも救援か?」と聞けば、ほとんどの米メディア関係者がそれを否定している。となれば、今オフもドジャースは大型補強に乗り出すだろう。特にこの地区シリーズは、ドジャースの「野手補強の指針」になるとも目されていた。

「大谷と1本差で本塁打のタイトルを獲ったシュワーバー、その人です。彼は4年総額7900万ドル(約119億円)の契約が今季で満了します。フィリーズは慰留交渉を進めていましたが、残留を確実にできないまま、ポストシーズンマッチを迎えてしまいました。24年ごろからDHにまわりましたが、元々は外野手でした」(前出・同)

 問題は、打撃はいいのだが守備範囲が狭く、肩も強くないところ。そのため、DHを打者・大谷の指定席としているドジャース、DHに空きのないヤンキースやジャイアンツなどは、シュワーバー争奪戦には参加しないと見られていた。

「シュワーバーはドジャースとの初戦では4打数ノーヒット3三振と良いところがありませんでしたが、大舞台に弱いバッターではありません。ドジャースのチーム関係者は、守備範囲の狭さに眼を瞑ってでも外野手として欲しい選手なのかどうか、見極めているのではないでしょうか」(現地記者)

 シュワーバーの成績次第では、ドジャースの補強プランが変わる可能性もあるという。

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