「かなり痩せて、パッと見で分からないほどに…」 療養を続ける美川憲一 “不死鳥のごとくよみがえる”までの静かな闘い

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神田うのには「お見舞いに来ないで」

 そもそも洞不全症候群とは、一体どれほどの病なのか。総合内科専門医の秋津壽男氏が解説する。

「心臓の脈拍をコントロールする洞結節が、加齢などが原因で異常を来すことで引き起こされる不整脈の一種です。突然意識を失ったわけではないようなので、美川さんは脈拍が遅くなり、全身に十分な血液が行き届かなくなる『慢性心不全型』の洞不全だと考えられます。痩せていき、足だけが浮腫(むく)む患者さんが多いのが特徴です」

 術後の回復が遅れているとみられる点については、次のような見解。

「手術によってペースメーカーを埋め込むと脈拍は正常に戻ります。ただ、すでに心臓には負荷がかかっていたわけで、すぐの全快は見込めません。とはいえ、術後1~2カ月すると何不自由なく生活できるまでに回復するケースも少なくありません」(同)

 美川とは30年来の親交で知られる神田うの(50)も、盟友にこうエールを送る。

「お見舞いに来ないでと言われたため会ってはいませんが、何度か電話で話しました。抜糸もうまくいき、元気だと言っていた。憲ちゃん、今は焦らずゆっくり静養して、元気になったらまた素敵な歌声をみんなに届けてね! いつも憲ちゃんが言っているように、しぶとく歌い続けてね!」

 かつて紅白の舞台を華麗に彩ったあの衣装、そう、不死鳥のごとくよみがえるその日を待とう。

週刊新潮 2025年10月9日号掲載

ワイド特集「復活の日」より

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