「力士の肛門に酒瓶を突っ込んだのも彼」 二所ノ関部屋の問題児が10代の後輩から“カツアゲ”同然に金を借りるトラブルが
「相当に後ろめたいことがあるのか……」
しかし、二所ノ関親方は事態を矮小化。できることなら表沙汰にしたくないと、Aをかばう素振りを見せたという。
親方を知る角界関係者がその理由を語る。
「Aが相撲協会から処分を受けて角界追放となった場合、二所ノ関部屋の内情を暴露する恐れがあったからです。親方は、さすがに自身が部屋を管理できていないと自覚しているのでしょう。相当に後ろめたいことがあるのか“自分からクビにするわけにはいかない”などと、頭を抱えていたといいます。事態収束には、積極的に動こうとしていませんでした」
本誌(「週刊新潮」)はこれまで二所ノ関部屋の不祥事を、たびたび報じてきた。改めて振り返るだけでも、世に言うコンプライアンスどこ吹く風の、部屋の体質が浮かび上がる。
二所ノ関親方本人がタニマチとのゴルフにかまけ、能登半島地震の復興支援を目的とする62年ぶりの「勧進大相撲」を欠席したこと。そして、大の里が未成年だった年下の兄弟子に、飲酒強要などのイジメを行っていたことを明らかにした。
場所中、三段目・貴正道(22)の肛門に酒瓶を突っ込み、それを酒のさかなに、部屋メンバーで飲み会を催していたこともあった。
なお補足すると、貴正道に酒瓶を突っ込んだ部屋メンバーは2人いた。そのうちの一人が他ならぬAである。当時、未成年だった彼は酒に酔い、何とも下品な行為に及んでいたのだ。
後編【「白鵬に厳格な処分を下してきたのとは対照的」 二所ノ関部屋の金銭トラブルに相撲協会が甘すぎる理由】では、相撲協会の“特別扱い”とも思える対応について、詳しく報じる。





