定年退職したら何も残らなかった…70歳を過ぎても楽しく働くひとの“3つの共通点”
「人生100年時代」の掛け声とともに、「年金は75歳まで繰り越せば65歳でもらうよりも、84%多くもらえます!」と厚生労働省はなんとか年金支給を遅らせようとしている。だが、60歳以降のサラリーマン諸氏の多くは「65歳まで定年延長してもらったけど、その後、私、なんか仕事できるの?」と思っているのでは。いや、50代の人であっても、「75歳まで私に市場価値があるとは思えねぇ~!」と頭を抱えているのではなかろうか。【中川淳一郎/ネットニュース編集者】
【写真】色々なことに挑戦も「99%が失敗や…」地元で大人気の伊万里市の農家・吉田金吾さんの姿
案外70代でも
しかし、私はこの数年間、70代~90代で楽しそうに働く人々と多数接してきたので安心してほしい。さすがにサラリーマンを続けている人たちはレアケースで、一次産業従事者、自営業者、自治体関連の観光振興や福祉関連の仕事をする人が多い。補助金を得るビジネスも当然存在し、そこから収入を得ることもできる。
こうした人々の仕事の手伝いをするなどすれば、案外70代以降も働き口が見つかるかもしれない。毎月の年金にプラス3万~7万円ほどの収入を稼ぐために、こうした人との接点を持つことが重要だと現在の私(52歳・地方在住)は感じているのだ。そんな先輩たちの共通点は、「感じがいい」「人付き合いがいい」「笑顔がいい」の3つ。だから、その人の周りには常に人が集まってきて、面白いことやお金が発生する。
これまで見た業種は【1】街づくり活動(市や県と連動)【2】不動産屋【3】飲食店【4】農家【5】漁師【6】芸術家、である。
まぁ、いずれもサラリーマンにとっては縁遠いかもしれないが、【1】の「街づくり活動(市や県と連動)」は、その街に愛着を持っていればサラリーマン出身者でも携わることができる。その分野の有力者とキチンと日々交流し、何らかの貢献をボランティア的にしていれば、案外と現役時代の得意な技を駆使し、なんらかの収入を得ることができるかもしれない。
私の場合、まだ収入は得ていないものの、現在在住する佐賀県唐津市を盛り上げる活動のなかでこれらの人たちと組み、仕事を作れる可能性はあると考えている。新1万円札の表には渋沢栄一の肖像が描かれているが、裏面は東京駅である。東京駅は私が居住する佐賀県唐津市出身の建築家・辰野金吾が設計したため、その縁で「7番目に刷られた1万円札」が唐津市に贈呈された。これを私の力で全国にPRしてもらえないか? 渋沢栄一の出身地である埼玉県深谷市とタッグを組めないか? と【1】の街づくり活動家・田中勝さん(76歳)から頼まれたのだ。
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