「史上最年少250号」も視野に! 村上宗隆(25)の移籍先はどのメジャー球団か? 「メッツが本命」と語る専門家の「大穴」予想は
「3番ファースト村上」
NPBでは守備の名手と絶賛された松井稼頭央氏でもMLBではエラーが目立った。天然芝はイレギュラーが多く、ファン優先の観客席は日本より低い位置にあるため球を見失ってしまうのだ。
「似たことが村上選手にも起きる可能性があります。天然芝のボールは人工芝より勢いを失いますから、より俊敏性が必要になるわけです。ところが村上選手はNPBでも俊敏性に劣りますので、MLBの球場では守備範囲がさらに狭くなってしまう懸念が生じます。村上選手の年齢や打撃成績ではDHも解決策にはなり得ません。となると一塁手へのコンバートが検討されるのではないでしょうか」(同・友成氏)
とは言え今のところ、村上に強い関心を示しているMLBの球団は「いい三塁手がいない」ところが目立つという。
「現時点で最も意欲を見せているのがメッツです。8月12日には編成本部長がわざわざ来日して神宮球場での対DeNA戦を視察しました。この試合で村上選手は何とサヨナラ2ランを放ち、アメリカのメディアも報道する騒ぎになりました。メッツはいわゆる金持ち球団ですし、実は三塁手だけでなく一塁手も空く予定です。今季は打率2割7分2厘、ホームラン38本を打ったピート・アロンゾ一塁手がFAで他球団に移籍するのは確実だと見られています。メッツを本命とするなら、いい三塁手のいないカブスが対抗、そして大穴がドジャースという感じでしょうか」(同・友成氏)
早くも巨額契約の報道
アメリカメディアは早くも契約内容を予測する報道を始めており、複数年契約で1億ドル(約147億円)とも取り沙汰されているという。村上選手の場合はポスティングシステムのため高額契約になるほどヤクルトの“取り分”も増えることになる。
だが、果たして村上の打撃がMLBで通用するのか疑問視するヤクルトOBもいる。第2回【「村上宗隆(25)」はメジャーでも本塁打を量産できるか? 元NPB強打者が明かす大活躍の条件は「大谷翔平」と「佐藤輝明」の共通点】では、ヤクルトの4番打者だった広澤克実氏が打撃の“スタンス”に注目する──。
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