「史上最年少250号」も視野に! 村上宗隆(25)の移籍先はどのメジャー球団か? 「メッツが本命」と語る専門家の「大穴」予想は
ヤクルトの内野手、村上宗隆はポスティングシステムを利用してMLBに挑戦する意向を表明している。村上は昨年12月に右肘のクリーニング手術を受け、今年2月のキャンプは大事を取って2軍でのスタートとなった。ところが3月に上半身を痛めてしまい、開幕も2軍で迎えた。(全2回の第1回)
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4月に1軍復帰を果たしたが、痛みが再発しリハビリに3カ月を費やした。そして7月に満を持した形で1軍の打席に立つとホームランを量産する。
9月30日現在、52試合に出場してホームランは21本。打率は2割6分4厘、長打率は6割5分2厘、出塁率は3割7分0厘という素晴らしい成績を記録している。
9月30日の対DeNA戦にはダイヤモンドバックス、カージナルスなど4球団のMLBスカウトが試合を視察に訪れていたが、村上は彼らの目の前で決勝の21号2ランを放った。
これで通算ホームラン数が245本となり、史上最年少250号が目前となっている。ちなみに現在の記録保持者は王貞治氏で26歳2カ月の時に記録した。村上は2000年2月2日生まれの25歳だ。
やはりNPBでは傑出した打者であることを改めて証明したわけだが、となるとMLBでもホームランを量産できるのか関心が集まるのは必然だろう。Xを見ると「活躍する」派と「通用しない」派が論争状態にあるのが分かる。
MLB研究家の友成那智氏は「村上選手のメジャー挑戦は心配というファンは要するに、『筒香嘉智選手の二の舞になってしまうのではないか』と不安視しているのでしょう」と言う。
守備が難しい自然芝
「MLBの球団側が村上選手に期待しているのは、打率2割台後半、ホームラン30本というところでしょう。そして1年目の成績が振るわないことも折り込み済みのはずです。日本人打者は最初のシーズン、動く球に苦しめられます。松井秀喜さん、福留孝介さん、鈴木誠也選手も同じ道を通りました。2年目で動く球に対処できるようになり、成績を伸ばしていくわけで、村上選手もそうなる可能性が高いと考えられます」(友成氏)
つまり友成氏は村上の打撃は2年目からは何の心配もないと予測する。一方、不安なのは守備だ。
「9月30日現在のデータですが、三塁を守る村上選手の守備率は9割5分1厘と決して良い数字ではありません。派手なエラーや悪送球をすることは少なくとも、敏捷性に欠けるので守備範囲が狭い傾向があります。そして注目したいのが日米の球場の違いです。日本の野球場で内野は人工芝が多く、甲子園は土です。内野が天然芝なのはマツダスタジアムや楽天モバイルパークなどに限られています。一方、アメリカの野球場は、基本的に内野は天然芝です。これが守備に大きな影響を与えます」
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