佐賀県警「DNA鑑定不正」が突きつけた“証拠の王様”の危うさ…絶対的な「DNA信仰」のウラに“冤罪”を生むリスク
事件捜査の切り札「DNA型」の鑑定現場で前代未聞の不祥事が発覚し、警察庁や最高検に激震が走っている。佐賀県警の科捜研(科学捜査研究所)の技術職員が、鑑定を実施していないのに行ったように装うなど、130件に上る鑑定で不正を行っていたことが9月に表面化したのだ。
おりしも袴田事件(1966年)と大川原化工機事件(2020年)が冤罪であったことが立て続けに証明され、警察・検察への不信感が高まっている。「警察と検察は無能さを糊塗するため、共謀して証拠をでっち上げて自白を強要。...

