初グラビア前夜は「泣いてました」露出が増えてありえないDMも… 夢と現実を見つめて学費を稼ぐ「21歳女優」のこれから
「ミスマガ」水着への葛藤
――2021年には「ミスマガジン2021」に参加し、ベスト16に残ります。ミスマガは水着撮影があります。若い女性には抵抗を感じる人も少なくないですが、坂上さんはどうでした。
坂上:抵抗はありました。ただ事務所から今活躍している女優さんを輩出したオーディションだと、とても説得されまして。私は慎重派なので、受ける前に過去のミスマガに出ていた方や、今のグラビアはどんな感じなのかとちゃんと調べました。ミスマガのグラビアは比較的さわやかな印象があったので、受けようと思いました。
――初めてのグラビア撮影はどんなかんじだったのでしょうか。
坂上:前日の夜は結構泣いていました。ただ当日は楽しく撮影もできました。やるまではグラビアの撮影って怖いんじゃないかと思っていたんですけど、すごく温かい現場でした。撮影中も「このアングルで撮られるのは嫌だな」と思っていたら、スタイリストさんがカメラマンさんに「まだその子は18歳なんだから、そんなアングルで撮っちゃダメでしょ」と言ってくださって。今振り返っても、綺麗に撮っていただけたと思える素敵な写真が残りました。
影響力のスゴさを実感する一方…アンチDMも
――ミスマガのベスト16まで残ると雑誌にも載ります。ほかにも変化はありましたか。
坂上:ベスト16ということでテレビ朝日さんのYouTubeにも出させていただいたり、週刊プレイボーイさんでも撮り下ろしグラビアを撮っていただいて、影響力はすごいなって実感しました。
一方でミスマガにいざ出てみると、いろんな方にいろんな意見をいただきました。ネット掲示板にもいろいろ書かれましたし、直接SNSにDMもたくさん来ました。単純に「死んだ方がいい」「かわいくない」というものだったり、性的な目で見ているという趣旨のものが送られてきたり。
――わざわざ、そんなDMを送って来るなんてどうかしてますね。その後の活動はどうでしたか。
坂上:ベスト16に選ばれたことで、事務所側はグラビア方面で頑張らせようとしていたんですけど、私はそれには抵抗があって。そうしていた頃に、卵巣嚢腫になったんです。その腫瘍の摘出のために、お腹に3か所穴を開ける手術をしたんですけれど、傷跡ができたことで、グラビアの仕事をNGにしました。その後事務所からは「坂上さんには演技方面で頑張ってほしい」と言われて。だったら残って頑張ろうと思っていたんですけど、演技の仕事が来る気配がなかったので結局事務所はやめました。
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