7月の参院選で参政党は豊田真由子氏に「出馬要請していた」 所属事務所の“名物女性社長”を直撃「彼女はギリギリまで出るか悩んでいました」

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「将来の出馬」を想定した動きなのか

 そこで前編で永田町関係者が語った話を当ててみた。参政党が7月の参院選で、豊田氏に出馬を打診し、豊田氏が前向きな姿勢を見せていたという話である。すると、次原氏は「それは私も彼女から聞いていましたよ」とあっさり認めた。

「彼女は『ないよね』とは言っていましたが、迷っている気持ちは伝わってきた。彼女のことはよくわかっていますから。だから私は猛反対したの。だって、テレビに出て、ワクチンの重要性について説いていたのですから、反ワクチンを掲げていた参政党に行くのはどう考えてもおかしいでしょう、と。思想があなたとはあまりにも違いすぎるとも言いました。最後は納得していましたよ」

 しかし、次原氏の知らないところで今回の政策顧問入りが決まったというのである。

「発表直前に“決めました”とLINEで事後報告されただけ。きっと事前に話すと、また私に反対されると思ったんじゃないかな。今の彼女が何を考えているかはわかりませんので、あとは彼女に聞いてください」(同)

 最後に、今後も所属タレントとして豊田氏を支援していくつもりなのかと聞くと、

「それはもう難しいんじゃないかな。彼女からは連絡もないですしね。今回も突然の発表で、レギュラー出演していた番組はすべて降板となりテレビ局には大変なご迷惑をかけしました。私もお詫び行脚で大変なのよ…。これからのマネジメントは参政党がやるんじゃないですか。党のどなたからもご連絡はありませんが」

 笑いながらも、どこか疲れ果てた表情でこう語るのであった。

 参政党は豊田氏の政調会長就任について、裏方としての参画を強調しており、次原氏が認めた「参院選の出馬打診」については一切明かしていない。参政党に書面で取材を申し込むと回答が届いた。

 豊田氏と党をつないだ人物は誰なのか、次原氏は関与していたのか、という問いには以下のように答えた。

「豊田真由子氏の本党ボードメンバー就任につき関係された方を、本党からお伝えすることは致しません。豊田ボードのメディア出演や講演活動等について、サニーサイドアップ様がサポートをされていたことは承知しておりますが、次原悦子氏と当党との間に関わりはございませんし、豊田ボードの本党ボードメンバー就任についても、次原氏は一切関与されておりません」

 参院選での出馬要請については以下のように否定した。

「豊田ボードが先の参院選で本党公認審査を受けられた事実はありません。現時点で豊田ボードが国政選挙の公認候補予定者になられている事実はありません」

 では、次原氏が豊田氏から受けた「相談」はいったい何だったのか。豊田氏にも取材を申し込んだが、期限までに回答はなかった。

 前編【復活の裏には“振付師”がいた 豊田真由子氏をイメチェンで人気コメンテーターに転身させた“名物女性社長”を直撃「私は参政党入りには猛反対しました」】では、“女フィクサー”と呼ばれる次原氏の素性と、次原氏が“振付師”としてどん底にいた豊田氏を甦らせた経緯について詳報している。

デイリー新潮編集部

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