最愛の夫の「死」とどう向き合ったのか 倉田真由美、LINEや電話番号は生かしたまま…今も音楽は「泣かずに聞けない」
「時間」が関係
この1年半の間は、夫のアルバムや動画を暗記するほど見てきました。全部見尽くすのが怖くて、まだ少しだけ残しているものもありますが、それは「いつか私が死にそうになったら見よう」と思っています。
私のように何度も思い出したいという人は、動画や写真、音声をできる限り残しておいたほうがいいと思います。悲しくて写真などを全く見られなくなる人もいるようですが、私は「死ぬほど見る」ことで悲しみと向き合うタイプです。
実は、夫が亡くなってしばらく経った頃、夫について描いた漫画の続きを描こうとしたことがありました。でも、夫が蘇りすぎてしまって、辛くて描けなかったんです。セリフを書いて夫を動かすということが、当時の私にはどうしてもできませんでした。
亡くなって1年半が経った今になって、ようやく描けるようになり、今回の書籍の中で描いています。これも、やはり「時間」が関係しているのかなと思います。
夫は面白い人だったから、その考え方や行動、言葉などを世の中に広めていきたいですね。私だけで抱えていると、私が死んだ時に夫の面白いエピソードも全て消えてしまう。それはもったいないと思うから。今後も変わらず、発信は続けていくつもりです。
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第4回【カップ麺、ホットケーキ、ガリガリ君…末期がんでも大好きなものを食べ続けた夫 倉田真由美「ひとつ大きな後悔」】では、叶井さんが家でどのように過ごしたかについて語っている。
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