討論会で珍回答を連発 小泉進次郎氏の懸念材料は? 劣勢の高市早苗氏に現れた“有名人”応援団とは
維新は連立に前のめり
前出のデスクの話。
「加藤勝信財務相(69)は何の見返りもなく選対本部長は受けないはず。幹事長の最有力候補です。齋藤健前経産相(66)は官房長官、木原誠二選挙対策委員長(55)も党三役入りが有力視されています。また、かねて茂木氏は財務相ポストを狙っているといわれています」
続けてこう言う。
「小泉氏は“党内融和”を重視する姿勢。ほかの候補者も要職での起用が濃厚ですが、問題は高市氏の扱いでしょう。彼女は昨年、石破茂首相(68)に対して“幹事長以外は受けない”と突っぱねた。同様に強硬な姿勢を取るなら、石破政権同様、スタート時点から党内に亀裂が入ることになるでしょう」
人事が最初の障壁となりそうだというのだが、
「小泉氏は首相就任と同時に、少数与党に陥っている現状をどう打開するか、という壁にもぶちあたります。自公過半数を目指して解散の大勝負に出るか、連立交渉を行う必要がある。日本維新の会は連立に前のめりで、特に馬場伸幸前代表(60)は周囲に“年が明ける頃には与党だろう”と漏らしています。維新は連立の見返りに“大阪副首都構想”の推進と馬場氏らに対して地方再生担当相などのポストを与えるよう要求する模様です」(同)
年内解散の可能性も
小泉氏は21日、早期解散の可能性を否定しているものの、
「実際に首相に就けば、支持率が高いうちに解散権を行使したいという誘惑にかられるはずです。すでにテレビ各局は“小泉新首相誕生”を前提に、解散総選挙特番の準備を進めています」(政治部デスク)
政治ジャーナリストの青山和弘氏はこう指摘する。
「解散は早くても秋の臨時国会で補正予算やガソリン暫定税率の廃止に取り組んだ後になるでしょう。法案成立後の支持率や情勢を見極めて判断するはずです。早ければ11月、年内解散の可能性も十分にあります。実際、小泉陣営の中枢にも同様の見方があります」
しかし、元自民党本部事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏は手厳しい。
「裏付けのない期待、上っ面の人気だけでは、国民が自民党に票を投じるとは思えません。仮に小泉氏が何の成果も上げず、解散でもしようものなら、国民民主党や参政党に票を大きく奪われるでしょう」
父親の純一郎元首相(83)はかつて「(進次郎氏の総裁選出馬は)50歳を過ぎてから考えればいい」と語った。宰相の椅子に座ることの孤独と重圧に、44歳の小泉氏は果たして耐えられるのだろうか。
前編【小泉進次郎氏に「出馬に関して、妻と話し合ったのか」と聞くと、顔が曇り… 「滝川さんはいい顔をしていない」との指摘も】では、総裁選レースで優位に立つ小泉氏を支える盤石な体制などについて報じている。
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