討論会で珍回答を連発 小泉進次郎氏の懸念材料は? 劣勢の高市早苗氏に現れた“有名人”応援団とは
「出来レースだと思われても嫌だから……」
先のデスクが補足する。
「高市氏は麻生氏の支援を得ることが最優先課題です。その麻生氏は財政健全化推進の旗振り役です。だからこそ、高市氏は19日の出馬表明会見では自説である“食料品の消費税率ゼロ”を封印したといいます。またその日、彼女は記者から“首相になったら、靖国神社に参拝するか”と問われて、明言を避けました」
とかく“極端な右寄り”に捉えられる自身を穏健保守と位置付けて、支持の拡大を狙ったものとみられる。
だが、記者会見では、そんな彼女の足を引っ張る出来事があった。
「司会の黄川田仁志衆議院議員(54)が記者を“顔が濃い方”“逆に顔が白い、濃くない方”と表現して指名したのです。さすがに“まずい”と思ったのでしょう。高市氏が即座に謝っていました」(同)
黄川田氏に発言の真意を聞いた。
「みなさん番記者で努力されている。なるべく多く(質疑応答で番記者を)あてようとした結果が……。出来レースと思われても嫌だから、(番記者の)名前を知らないふりをした」
珍回答を連発
かくして高市氏は告示前から身内の失策でつまずいてしまったわけだが、小泉氏にも懸念材料はある。
「前回、小泉氏は討論会で“カナダのG7でどのような発信をするのか”と質問された際、“私は今、43歳です。総理就任同い年のトルドー首相と共に、G7の連係がさらに深まる、そんなサミットにしていくことをお約束します”など珍回答を連発。失速の大きな要因となりました」(前出のデスク)
小泉氏も自身の討論能力に不安を感じているようで、
「選挙戦の最終盤に、フィリピンで開かれるASEAN農林大臣会合に出席する予定です。討論会への出席を極力避ける狙いがあるとみられます」(自民党関係者)
討論会などを無難に切り抜ければ、「小泉新総裁」が誕生する可能性が高い。それを見越して、早くも自民党内では「人事」「連立」「総選挙」の話題で持ち切りだという。
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