暗殺されたチャーリー・カーク氏と参政党・神谷代表には多くの共通点が 「過激な陰謀論者ではないが、支持者には陰謀史観に染まり切っている者が」
「トランプ政権誕生の立役者」と呼ばれた高名な米保守活動家が射殺された。実は暗殺された人物と日本をつなぐ唯一の接点となっていたのが、参政党の神谷宗幣代表(47)である。事件直前、二人は党主催のイベントで対談していたが、一体どんな会話が交わされたのか。
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9月10日(現地時間)に米ユタ州で発生した、保守活動家チャーリー・カーク氏(享年31)射殺事件が全米に衝撃を走らせている。
アメリカ政治・外交が専門の同志社大学大学院教授の三牧聖子氏が言う。
「カーク氏の知名度は日本ではそれほど高くありませんが、トランプ大統領の支持基盤であるMAGA(米国を再び偉大に)の若手代表格として、米国内では知られた存在です。特に米人口の2割強を占めるZ世代(1990年代半ばから2010年代序盤生まれ)への絶大な影響力から、政権1期目にホワイトハウスへの訪問が“100回を超えた”と伝えられるほどトランプ氏は彼を重用していました。そんな彼と日本との唯一といえる接点が、参政党の神谷宗幣代表と行ったトークイベントです」
数万円のチケットが即完売
同イベントは事件直前の9月7日、都内千代田区にある砂防会館別館で開かれた。
参加した参政党党員が語る。
「神谷代表らがカーク氏を招き、党の政治資金パーティーとして催されたイベントでした。1万~3万円のチケットはすぐ完売し、1200人の党員や支持者が詰めかけました。熱気が充満する中、神谷代表の開会あいさつで始まり、カーク氏の基調講演を経て、代表とのトークセッションが行われた。特に印象に残っているのは、講演でカーク氏が強調した、国家にとって重要な“三つのP”に関する話でした」
People(国民)、Place(場所)、Principle(文化や歴史、倫理に根差した原則)を指し、これらをグローバリストたちが奪おうとしていると警告したという。
「神谷代表も熱心に聞き入っていましたね。カーク氏といえば、“トランプ政権誕生の立役者”と呼ばれる高名なインフルエンサーですが、そんな彼でも“活動を始めた当初は、自分の話に耳を傾けるのは数人しかいなかった”と回想したのには驚きました」(同)
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