主演映画が相次いで公開「福山雅治」は向かうところ敵ナシか…「不適切会合」報道も新作が好スタートの背景

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好調なスタート

 フジテレビの関係者は、さぞや胸を撫でおろしているだろう。

 歌手で俳優の福山雅治(56)の主演映画「ブラック・ショーマン」が今月12日に公開された。同日から14日までの「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)によると、初日から3日間で動員39万6000人、興収5億5600万円を記録、また、15日までの4日間では動員53万5500人、興収7億4380万円突破と、なかなか好調なスタートを切った。

 同作は福山の代表作である「ガリレオ」シリーズ同様、直木賞作家・東野圭吾さんの原作を映画化したもの。今作で福山が演じるのは、かつて米・ラスベガスで名を馳せた元マジシャン・神尾武史。実兄で元中学校教師である神尾英一(演=仲村トオル・60)が何者かに殺害され、武史は英一の娘で2カ月後に結婚を控えている神尾真世(同=有村架純・32)とともに事件の真相を暴く、ミステリーエンターテインメント作品だ。

 同作の製作委員会に出資しているフジは、9月13日から「ガリレオ」シリーズの劇場版3作を「土曜プレミア枠」で放送中だ。通常、自社が出資する新作映画の公開となると、主演俳優が出るPRが放送されるものだが、今回はある事情から、福山の生出演PRはかなわなかった。

「中居正広氏をめぐる、一連のフジの問題を調査した第三者委員会の報告書で『不適切な会合』と認定された、同局の大多亮元常務主宰の女性アナウンサーとの会合に参加していた匿名の芸能人が福山さんだったことが、8月に報じられました。その場にいたアナウンサーへのアンケートでは『(福山の)下ネタで不快な思いをした』などの意見も。フジはその会合に参加した複数の女性アナウンサーがまだ在籍していることなどに配慮。福山さんの生放送への出演を見合わせることになりました」(放送担当記者)

 それでも、順調な滑り出しとなった今作だが、動画レビューサイト「Filmarks」には5700件ほどのレビューが寄せられ(21日現在)、平均評価は5点満点中3.5で「中の上」という印象。福山の演技に対しては、以下のような評価が寄せられている。

《インテリ天才も憧れるけど、こういう人を操る詐欺師系の天才も憧れる》

《ガリレオの湯川先生もだけど今回の神尾武史役もピッタリ》

《福山雅治目当てで観たのでそういう意味ではとても満足しました》

《福山は今日もかっこよかったけど、こんなにも湯川が恋しくなるとは…》

 おおむね上々な評価が多かったものの、作品自体には厳しい目も。

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