老化が進行すると“老人”という芸術作品になる? 89歳の横尾忠則が日々を振り返って思うこと
なんだか毎日老化が進んでいるように思えてなりません。この歳(89歳)になると、昨日より今日、今日より明日とどんどん歳を取っていくように思えてならないのです。それがはっきり目に見えるのです。僕の周辺に同い歳か、前後の人がいれば、その人との比較もできるし、お互いに老化の確認もできるのですが、そういう人が見当らず、というかさっさと鬼籍の人になられてしまっています。
アトリエには来客が多いのですが、皆んな僕の歳の半分位の人達ばかりです。まあ若い人に囲まれていると、自分の年齢を忘れることがあります。...

