“不起訴でも許せない” K-1チャンピオンの「身の毛もよだつ暴行動画」に批判殺到 K-1プロデューサーに就任した須藤元気氏に見解を質したが「返答なし」

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映像に残っていた「衝撃の暴行シーン」

 きっかけは、「第2の暴行動画」が拡散したことだった。元プロボクシング日本チャンピオンの細川バレンタイン氏が、Aさんからの提供を受け、9月5日にYouTubeチャンネルで公開した。

 第2の動画は、23年1月、千葉県千葉市内の格闘技ジムで行われた金子とAさんとの「練習」を記録したものだ。苛立った様子で雄叫びを上げていた金子はバンテージを巻いただけの拳で、防具をつけていないAさんの顔面を2度パンチ。倒れるAさんに「おい! 休むな!」「早くしろ!」と怒鳴りつけていた。

 この動画に映されていた行為こそが、千葉県警が厳重処分の意見書をつけて書類送検した傷害容疑である。デイリー新潮は2月28日に配信した記事ですでに内容については詳報していたが、映像では伝えていなかった。

 今回の拡散で、多くの格闘技ファンがあまりにリアルな暴行シーンを目にしてショックを受けたのである。YouTubeのコメント欄やSNSには、一斉に「不起訴だったとしても許される行為ではない」といったコメントが溢れた。

 金子を不問にしたK-1に対しても〈解散すべき〉〈もう見ない〉といった非難が集中している。そんな中で散見されるのは、今月、K-1にプロデューサーとして帰ってきたばかりの須藤氏に説明を求める声だ。「元政治家」としての意見を聞いてみたいという声もあるのだ。

金子の兄貴分も「ありえない」と批判

 だが須藤氏は今のところ沈黙を貫いている。須藤氏に質問状を送り、格闘家としてこの動画を見てどう思ったか、新プロデューサーとして対応に乗り出すつもりはないのか等質したが、「担当者が不在でお答えできません」との回答だった。

 金子自身は非難の声をどう受け止めているのか。実は、動画の拡散をきっかけに金子の周辺でも変化が起き始めている。

 9月8日、元K-1選手の城戸康裕氏は、自身のYouTubeチャンネルで、動画のでの金子の行為について「どう考えてもありえない」と厳しく指弾した。城戸氏は先のタイトルマッチで金子のセコンドについた、金子の兄貴分として知られる人物である。

 城戸氏は金子に「100パーお前が悪い」「普段からやっていると思ったし、誰が見てもそう思うよ」と問い詰めたことを明かした。その際、金子は「あの時期は頭がおかしかった。強くなれれば他はなんでもいい感じになっちゃっていました」と非を認めるような発言をしたという。

 さらに城戸氏がAさんに謝罪すべきだと言うと、金子は「僕もそれに関しては謝りたいと思っています」と口にしたというのだ。

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